三井不動産を代表企業、九州旅客鉄道を構成企業とするコンソーシアムは、11月22日に熊本県菊陽町が募集する「(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業に係る将来ビジョン具体化検討業務」の受託候補者として特定された。
菊陽町は、半導体企業の集積に伴う今後の経済発展や人口増加に対応するため、アーバンスポーツ施設の整備や菊陽杉並木公園拡張整備、新たな交通拠点となる JR豊肥本線「三里木」駅と「原水」駅の間の新駅設置などの取り組みを推進。新駅と原水駅間の約70ヘクタールのエリアにおける(仮称)原水駅周辺土地区画整理事業によって、先進的な街づくりを進めていくことを計画している。
三井不動産は、熊本では2020年より阿蘇くまもと空港の運営に携わり、空港および周辺地域の活性化を推進している。同町および九州大学都市研究センターとも連携し、スポーツによるウェルビーイングな街づくりの構築についても検討を進めている。
JR九州は、熊本においては、熊本駅周辺の複合開発、本事業対象地周辺ではJR豊肥本線「三里木」駅と「原水」駅間の新駅設置や、熊本空港アクセス鉄道に関して熊本県と連携しながら検討を進めている。
三井不動産は、同町が半導体集積地としてふさわしい先進的な街づくりの将来像を描いた「将来ビジョン」の具体化を検討するために、同町より事業検討パートナーとして選定され協定を締結した。
国内外において多様なプロジェクトを展開し、豊富な開発実績を積み上げてきた三井不動産と、モビリティサービスを基軸にした街づくりに強みを持つJR九州が一体となり、今後は同町における先進的な街づくりを検討していくという。