12月1日、Epic Gamesはサードパーソン・シューティング「フォートナイト」において、バトルロイヤル チャプター6 シーズン1:「鬼ノ島」の配信を開始した。日本文化を大きく取り上げた理由と日本文化の魅力について伺ってみよう。

  • プレスプレビューにはEpic Games Japanの河崎高之氏(左)、Epic Gamesのネイト・ナンザー氏(右)も登壇

日本の文化・風景を楽しめるチャプター6 シーズン1

「Fortnite」(以下、フォートナイト)」バトルロイヤル チャプター6 シーズン1は、「鬼ノ島」というタイトルからも分かるとおり、日本文化が大きくフィーチャーされている。

  • 「フォートナイト」バトルロイヤル チャプター6 シーズン1:「鬼ノ島」 キービジュアル

侍や忍者、鬼などをイメージした和風スキン、タイフーンブレード(刀)や鬼の面などの新武器、忍者のような新しいパルクールアクション、日本の古代と現代が融合したマップで、これまでとは異なるバトルが楽しめる。

  • チャプター6シーズン1「鬼ノ島」のミニマップ

  • 大都会から郊外、寺院までさまざまな日本の風景が確認できる

  • レッジジャンプ、ロール着地、壁キック、壁登りなどの忍者のようなアクションが追加

「⻤ノ島バトルパス」を購⼊するとコスチューム「ニャンジャ」が⾃動でアンロックされ、さらに進めるとディズニーヒーローの「ベイマックス」などがアンロック可能。1月にはコスチューム「ゴジラエヴォルヴ」も、任意の体験でクリアすることのできるバトルパスクエストで⼊⼿できるようになるという。バトルパスは⽇本時間の2⽉21⽇16時まで配信される。

  • 新しいバトルパスではディズニーヒーローの「ベイマックス」などもアンロック可能

  • シーズン中盤の1月にはバトルパスクエストで「ゴジラエヴォルヴ」もアンロックできるという

「鬼ノ島」は日本限定のタイトル

配信に先立ち、11月26日に世界初となる米国以外でのプレスプレビューが東京都内で開催されたので、その模様をお伝えしよう。

  • プレスプレビュー会場は和テイストで統一

神奈川県横浜市にあるEpic Games Japanは、米国以外で最初期にできたスタジオのひとつだ。同社の代表を務める河崎高之氏は、日本が世界に与える文化的影響の強さと日本市場の重要さについて触れ、バトルロイヤル チャプター6シーズン1で日本文化を大きく取り上げた理由のひとつとして挙げた。

「開発チームは、日本の多くのエンターテインメントに感銘を受けてきました。それを自分たちなりに解釈し、表現できることを嬉しく思います。プレイしていただけたら、私たちが日本からどれくらい強い影響を受けているかを感じ取れると思います」(河崎氏)

  • Epic Games Japan 代表 河崎高之 氏

バトルロイヤル チャプター6 シーズン1のタイトルは「鬼ノ島」だが、これは日本限定で使われる邦題であり、日本人の耳に慣れ親しんだ響きを選んだそうだ。海外では「鬼(Oni) Hunters」となる。もともとのコンセプトはデーモンだったが、日本でデーモンにもっとも近く、妖怪よりもさまざまなニュアンスを内包していることが「鬼」をテーマとした理由だという。

  • さまざまなニュアンスを内包している「鬼」はどんな役割なのだろうか?

「どういう扱われ方をしているかは、ぜひゲームで確認してほしい」と河崎氏。

会場にはEpic GamesでグローバルパートナーシップのVice Presidentを務めるネイト・ナンザー氏も登壇。「ベイマックス」「ゴジラ」という個性的なキャラクターと、IPホルダーとのパートナーシップについて触れる。

「Epic Gamesが他の世界からIPを持ち込むのは、プレイヤーのファンタジーを実現したいからです。例えばスパイダーマン、かめはめ波を放つ悟空……既存のファンにも新しいファンにもアイコニックなキャラクターを今後も提供していきたいと思います」(ナンザー氏)

  • Epic Games Global Brand Partnerships Vice President ネイト・ナンザー 氏

ナンザー氏と河崎氏にショートインタビュー

最後に、ナンザー氏と河崎氏からコメントをいただいたので、お伝えしておきたい。

――日本で暮らしていると日本文化がどのように見られているかを知る機会は少ないのですが、ゲーム開発者は日本のどのような点に魅力を感じてるのでしょうか?

ナンザー氏:答えを絞るのはなかなか難しいのですが、日本文化はすごくユニークであり、イノベーションに富んでおり、差別化されていると思います。

そして、日本はエンターテインメントを世界に輸出している国ですよね。本当に個性的なゲームや映画、アニメ、音楽があり、その一つひとつが際立っていて、それらのコンビネーションが日本の魅力になっているんだなと感じます。あ、それとおいしい食べ物だね(笑)!!

――チャプター6で描かれる風景は、どんなインスパイアを受けたものですか?

河崎氏:東京のような大都会の看板やネオンサイン、郊外の桜舞い散る自然豊かな風景、歴史ある建築物、そういった日本のイメージを包括したものが、今回のチャプターのコンセプトになっています。

開発スタッフには日本人も海外の方もいますので、海外から見た日本と、実際の日本の風景が渾然一体となっているところを楽しんでいただけるとうれしいですね。

――それでは、プレイヤーにチャプター6の楽しみ方についてメッセージをお願いします!

ナンザー氏:どんなプレイヤーでもエキサイティングなプレイが楽しめると思います。例えば、以前フォートナイトをプレイしてからしばらくログインしていない方に遊んでいただけたら、どれだけ進化しているかが分かるでしょう。

もちろん新規・既存のプレイヤーの方々もいろいろなサプライズがあるのと思いますし、バトルロイヤル以外にもいろんなモードや遊び方がありますので、まずはプレイしてみてください!

――私がまさにしばらく遊んでいないプレイヤーでして、プレイして驚きました。ありがとうございました。

なお、プレスプレビューでEpic Gamesから受け取ったおみやげの中身は……

  • 風呂敷に入った謎のおみやげ

“ふぉーとないと”新章開幕を告げる巻物と扇子、法被。これを着て盛り上げてくれということか!!

  • お土産まで和テイストで統一というところにこだわりと意気込みを感じる