ジャイアンツの若手ホープは? 巨人、来季のブレイク候補6人。未来を担う…

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 今季は日本シリーズ進出こそ逃したが、4年ぶりのリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツ。主力選手やベテラン選手の活躍が光り、守り勝つ野球で王座奪還を達成した。その一方で、来季にブレイクが期待される選手も少なくない。ここでは、来季のブレイク候補となる巨人の選手を紹介する。

 

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浅野翔吾

投打:右投右打

身長/体重:171cm/86kg

生年月日:2004年11月24日

経歴:高松商

ドラフト:2022年ドラフト1位

 

 将来の主砲候補である浅野翔吾。今季はブレイクの兆しを見せ、将来が楽しみな選手だ。

 

 名門・高松商で高校通算68本塁打を記録し、2022年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。スラッガー候補として、大きな期待を受けた。

 

 

 高卒1年目の昨季から一軍を経験すると、8月18日の広島戦でプロ初ホームランを記録。同年は一軍で24試合に出場し、打率.250(40打数10安打)、1本塁打、2打点の成績を残した。

 

 高卒2年目の今季は、開幕を一軍で迎えた。しかし、4月6日終了時点で9打数0安打と結果を出せず、同8日にファーム降格となった。

 

 以降はファームで長い間を過ごし、一軍に帰ってきたのは8月12日。すると、再昇格直後から結果を出し始めた。

 

 同14日の阪神戦では「8番・右翼」でスタメンに名を連ねると、チームを勝利に導く満塁ホームランを記録。同24日の中日戦では本塁打を含む4安打を放ち、覚醒の兆しを見せた。

 

 一方、9月7日のDeNA戦では3度の得点圏で凡退するなど、確実性も課題に。今季は最終的に40試合の出場で打率.240、3本塁打、18打点の成績となった。

 

 確実性や対応力を磨き、来季の飛躍に期待したい。

中山礼都

投打:右投左打

身長/体重:182cm/82kg

生年月日:2002年4月12日

経歴:中京大中京高

ドラフト:2020年ドラフト3位

 

 今季の終盤戦に躍動した中山礼都も、ブレイクが期待される選手だ。

 

 中京大中京高では髙橋宏斗(中日)とともにプレーし、2020年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。将来の正遊撃手として期待を受けた。

 

 

 一軍出場を果たしたのは、高卒2年目の2022年。同年は主に遊撃手として50試合に出場したが、打率.198、3打点、3盗塁の成績に終わった。

 

 翌2023年は開幕一軍を勝ち取った中山だが、78試合に出場するもスタメン出場は28試合。同年は打率.239、3打点、5盗塁の成績だった。

 

 そんな中、今季は後半戦から一軍で存在感を発揮。9月7日のDeNA戦では9回に代打で出場すると、値千金の同点打を放って勝利に貢献した。

 

 同29日のヤクルト戦では、3安打を放って猛打賞を記録。最終的には67試合に出場し、打率.318をマークした。

 

 DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)では吉川尚輝の離脱もあり、二塁手として出場。第5戦では決勝点となるプロ初本塁打を放つなど、チームの打撃陣が不調の中で存在感を放っていた。

 

 門脇誠や泉口友汰といったライバルの中で、中山は競争を勝ち抜けるだろうか。

伊藤優輔

投打:右投右打

身長/体重:178cm/82kg

生年月日:1997年1月14日

経歴:小山台高 - 中央大 - 三菱パワー

ドラフト:2020年ドラフト4位

 

 高校時代は”都立の星”として話題を呼んだ伊藤優輔。プロ4年目の今季に一軍登板を果たしただけに、来季への期待は大きくなりそうだ。

 

 都立の小山台高では、3年春に甲子園に出場。卒業後は中央大で1年春から登板するなど実戦経験を重ね、社会人野球の三菱パワーを経て、2020年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 だが、プロ1年目に右肘を痛め、同年オフには右肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行。育成選手として、再スタートを切ることになった。

 

 その後、リハビリを経て2023年にファームで実戦復帰。迎えた今季はファームで好投を重ね、7月24日に支配下復帰を果たした。

 

 さらに、同30日の阪神戦でプロ初登板を果たした伊藤。ストレートやカットボールなどを駆使し、一軍では8試合のリリーフ登板で防御率1.04の成績を残した。

 

 プロ5年目となる来季は、飛躍の1年にしたいところだ。

堀田賢慎

投打:右投右打

身長/体重:186cm/88kg

生年月日:2001年5月21日

経歴:青森山田高

ドラフト:2019年ドラフト1位

 

 今季は前半戦に好投を見せた堀田賢慎。来季のブレイクを期待したい一人だ。

 

 青森山田高から、2019年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。しかし、プロ1年目の4月に右肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受け、同年オフには育成契約となった。

 

 

 それでも、リハビリを乗り越えて2022年3月に支配下復帰。同年3月31日のヤクルト戦で一軍初登板を果たすと、6回無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。

 

 今季は開幕一軍入りを果たし、先発としても勝利を挙げた堀田。5月15日のDeNA戦終了時点では、防御率0.74の安定感を誇っていた。

 

 しかし、以降は徐々に捉えられ始めた。6月中旬にファームへ降格すると、再度一軍マウンドに上がったのは9月14日のヤクルト戦。今季は最終的に17試合の登板で3勝3敗、防御率2.45の成績で終えた。

 

 武器となるチェンジアップやストレートに磨きをかけ、来季は1年間ローテーションを守り切りたいところだ。

田中千晴

投打:右投右打

身長/体重:189cm/85kg

生年月日:2000年9月21日

経歴:浪速高 - 国学院大

ドラフト:2022年ドラフト3位

 

 今季は一軍での登板が少なかった田中千晴。フォークが持ち味の若手右腕だ。

 

 国学院大では2年秋から登板。4年秋には5試合の登板で防御率1.42の好成績をマークし、2022年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 田中はプロ1年目からリリーフとして一軍を経験。同年は30試合に登板して2勝3敗、防御率5.51と不安定感は否めなかったが、多くの登板機会を重ねたシーズンとなった。一方、一軍で32回2/3を投げて19四球を与えるなど、制球に課題を残した。

 

 プロ2年目の今季は、ファームで過ごす期間がほとんどとなった田中。それでも、8月には一軍のマウンドに立ち、3試合のリリーフ登板でいずれも無失点に抑えた。

 

 また、8月1日以降は一軍での登板も含め、15試合連続無失点の安定感を見せた。今オフには右肘のクリーニング手術を受けたが、来季はブレイクとなるだろうか。

又木鉄平

投打:左投左打

身長/体重:182cm/92kg

生年月日:1999年2月12日

経歴:日川高 - 東京情報大 - 日本生命

ドラフト:2023年ドラフト5位

 

 プロ1年目の今季、一軍の先発マウンドにも上がった又木鉄平。来季は先発ローテーション入りを果たせるか注目だ。

 

 東京情報大では1年春から登板し、先発として活躍。その後、社会人野球の日本生命に進み、2023年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 開幕後はファームで先発登板を重ねると、6月1日の西武戦で一軍初登板。白星はつかなかったが、6回2安打無失点の好投を披露した。

 

 だが、6月23日のヤクルト戦で先発した際には3回2/3を投げて2失点。8月9日の中日戦では1回4安打5失点でKOとなり、一軍では3試合の先発登板で0勝1敗、防御率6.10に終わった。

 

 そんな中、今オフはプエルトリコのウィンターリーグに派遣されている。11月27日の登板では6回1失点の好投を見せた。

 

 球威のあるストレートに加え、チェンジアップやスラーブといった武器も持っている又木。先発左腕として活躍すれば、チームにとっては非常に大きな戦力となるだろう。

 

 

 

【了】