◆ 今秋のプレミア12でも6戦連続無失点と活躍
楽天の藤平尚真投手(26)が29日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2550万円増の年俸4000万円(金額は推定)でサインした。
藤平は横浜高から2016年のドラフト1位で楽天入り。ルーキーイヤーから3勝をマークするなど2年目までに計7勝を挙げたが、3年目以降は5シーズン計3勝にとどまるなど先発投手として伸び悩んだ。
「ここで結果を残さないと野球人生が終わる」と、8年目の今季は中継ぎに本格転向。左内腹斜筋を痛め5月上旬から約1ヵ月間戦列を離れたものの、47試合に登板し、0勝1敗1セーブ、20ホールド、防御率1.75、奪三振率11.27の好成績を残し、「一軍に帯同し続けたことで、自信を持ってバッターと対戦できるようになったのが結果につながったと思います」とリリーバーとして才能が開花した。
シーズン終了後には野球日本代表・侍ジャパンのメンバーに選出され、『第3回プレミア12』で大活躍。オープニングラウンドのキューバ戦で代表初セーブをマークするなど、主にセットアッパーとして6試合に登板し、計6イニングで4安打無失点、12奪三振(奪三振率18.00)という圧倒的な成績を残し知名度を上げた。
充実したシーズンを終え「プレミア12は自分にとってとても大きな経験でした。自信を深めることができた一方で、他のチームのメンバーから『優勝』の話を聞いて悔しい気持ちも芽生えた。来シーズンはチームが優勝できるように、そのために自分が貢献できるように頑張ります」と振り返った。
来季の目標に「健康第一」を掲げ、「ケガなく1年間戦い、シーズン50試合登板を達成したい」と右腕。「任されたポジションで一番の成績を残し、タイトルを狙いたいと思っています」と守護神奪取にも意欲を見せた。