DeNA・山本祐大、牧秀悟、三浦大輔監督(写真:萩原孝弘)

◆ 快晴のもとでのパレード

<11月30日 横浜市内>

 26年ぶりの日本一となったDeNAは『1998年の記憶を塗り替える、圧倒的歓喜の瞬間をファンと共に作りたい』を掲げ『横浜DeNAベイスターズ日本一優勝パレード 2024』を開催した。横浜港を見渡す横浜ハンマーヘッドを起点に、“クイーンの塔”で有名な横浜税関から日本大通りを経て、本拠地の横浜スタジアムまでの約1.5キロをパレードした。

 三浦監督と南場智子オーナーを先頭に、牧秀悟キャプテンと木村洋太球団社長、大貫晋一選手会長と山中竹春横浜市長が登場したオープンカーに続き、3台のオープントップバスに選手とコーチが搭乗。チームの盛り上げ役・桑原将志がマイクを握りファンとともに“デスターシャ”を披露すると、路上を埋めた大勢のファンも同じポースで応えるなど、大盛りあがりでパレードは進んだ。

 約1時間強のパレードを経て、最後の横浜スタジアム前に到着。キャプテンの牧秀悟は「本当に日本一になって、こうしてパレードができたことがすごく良かったです」と笑顔で挨拶。しかし「でもやっぱりシーズンは3位で終わってしまって、リーグ優勝はできてないので、来年はリーグ優勝して日本一になり、また盛大にパレードをやりましょう。ありがとうございました」と来季への抱負を語ると、三浦監督が「I☆YOKOHAMA」の音頭を取り、締めくくった。

 パレード終了後牧秀悟は「もうほんとにファンの皆さんが喜んでる姿を見られて、もうほんとに日本一になって、こうやってパレードできて良かったなっていうのはすごく感じました」と第一声。「ありがとうって言ってくれるファンの皆さんがすごく多くて、ちょっと感動しましたね」と続けた。

 キャプテン就任1年目での日本一に「やっぱり今日みたいにパレードで先頭で走れて、ファンの皆さんがかけてくれる声を感じると、キャプテンやっててよかったです」と実感。また「ポストシーズンの強さがあれば、シーズン中も強さを発揮して優勝できるチーム力は間違いなくあると思いましたし、しないとけいけないなと思いました。来シーズンはやっていきたいなと思ってます」と来季を見据えた。

 秋晴れの横浜に咲いた笑顔の花。そこにいざなったキャプテンの笑顔もまた、最高だった。

取材・文・写真:萩原孝弘