2024年11月23日、24日に位置情報ゲーム『Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)』のリアルイベント「Pikmin Bloom Journey 2024:東京ドームシティ」が開催されました。
2024年の3月に開催された「Pikmin Bloom Tour 2024:福岡」からイベント名が変わっていますが、イベント用に用意されたスポットを巡る内容は基本的に変わりません。今回もイベントに参加したライター岡安が、編集安川に報告します。
イベント内容がストーリー仕立てになった
岡安:「Pikmin Bloom Journey 2024:東京ドームシティ」に行ってきました。
安川:あれ? 前回までは「Pikmin Bloom Tour」でしたよね。「Journey」になって何か変わったんですか?
岡安:イベント専用のチャレンジのリワードをクリアしたり、イベント専用のスペシャルスポットを巡って金の苗をゲットしたりする内容は同じです。
ただ、今回からはちょっとストーリー仕立てになっていて、最初に見つけた「金の苗:赤」の赤ピクミンを育てるところから始まります。本来であれば金の苗なので、即座にデコを拾ってくるんですけど、そのデコをどこかに落としてしまったので、それを探すためにスペシャルスポットを探索するストーリーです。
安川:なるほど、イベントのスペシャルスポット巡りに理由をつけた感じですね。
岡安:そうですね。その「金の苗:赤」から赤ピクミンを育てるとイベントがスタートしますが、逆にいつまでも引っこ抜かないと、スペシャルスポットがゲーム中に登場せず、ゲームが進まなくなってしまいます。
安川:さすがにイベント用にもらった「金の苗」を放置する人はいないと思いますけど、あとから一気にすべての「金の苗:赤」からピクミンを引っこ抜きたいって人はしばらく気がつかなかったかもしれませんね。
岡安:スペシャルスポットが表示されないし、リワードも「金の苗を育てよう」となっているので、わかるとは思います。「金の苗:赤」から赤ピクミンを育てると、新たに「東京ドーム周辺のスペシャルスポットを巡り、落とし物を探そう」「7000歩あるこう!」「青色バラを3000本植えよう」などのリワードが出てきます。
安川:これはいつものやつですね。
東京ドーム周辺を歩いて散策
岡安:まずは東京ドームシティのプリズムホールで、マップとクリアファイル、ピクミンのサインバイザーをもらいます。マップを見ると、今回のスペシャルスポットは16カ所もありました。前回の福岡が12カ所だったので、約3割増です。
安川:結構なボリュームですね。いつもより大変でしたか?
岡安:それが、福岡のほうがエリアが広かったので、クリアするまでの時間はむしろ短かったくらいです。2時間もあればいけるんじゃないですかね。一つひとつのスペシャルスポットの距離も近かったですし。
今回のスペシャルスポットは、レアなデコがゲットできるカテゴリが少なかったんで、デコのコレクションが進むことには期待できませんでした。唯一、新たに導入された大学・専門学校のカレッジワッペンが初ゲットの可能性がありました。
あと、プリズムホールでもらえたサンバイザーですが、これまでは赤・黄・青の3種類から、『Pikmin Bloom』に登場する7種類のピクミンに増えました。これはうれしいですね。隣では『ピクミン4』のイベントとして、事前予約のダンドリ検定もやっていました。
安川:確か、福岡でもやっていましたよね。『ピクミン4』と『Pikmin Bloom』が同時にイベントやるのは『ピクミン』色が高まって良いですね。
安川:なるほど、歩く距離が短いのであれば、さまざまなデコの金の苗がもらえてお得ですね。
岡安:今回のルートですが、グッズのもらえるプリズムホール(スタジアム)から、その正面にあるJFAサッカー文化創造拠点 Blue-ing!(ハンバーガーショップ)のスペシャルスポットをチェックしました。
「青色バラ」はスペシャルスポットを引っ張るごとに大量にもらえるので、基本、ずっと蒔きっぱなしにしています。そこからは東京ドームシティのアトラクションが近いんですけど、小石川後楽園 東門(水辺)と水道橋(橋)が逆方向に2カ所だけ点在しているので、こちらを先にクリアすることにしました。
安川:なるほど。マップを見る限りだと、水道橋付近より春日や本郷三丁目がメインになっているので、順番通りに行くと同じ場所を往復することになりますね。
普段は気にならないちょっとした発見も
岡安:駅名が必ず地名や名所になっているわけではないですが、水道橋駅の近くにはちゃんと「水道橋」という橋があったんですね。何度も通っていますが、名前を確認してなかったので、再確認しました。
そこからまた東京ドームシティに戻って、アトラクションズ(テーマパーク)とラクーアガーデンステージ(金のプレゼントシール(赤))にタッチ。ガーデンステージには大きなキノコがあったり、合成で撮影できるフォトスポットなどもありました。
安川:巨大なキノコいいですね。自分がピクミンになったようです。
岡安:そこから中央大学前にある文京区立礫川公園(大学・専門学校)に向かいました。これって“れきせんこうえん”って読むんですね。最初、“はりつけかわ”ってすごい名前だなって思ってしまいました。
安川:地名、人名は難読多いですよね。
岡安:そこから文京シビックセンター展望ラウンジ(駅)をゲット。駅は切符デコで、後楽園駅の切符でした。ちなみに、後楽園駅って、丸ノ内線と南北線が通っていて、丸ノ内線は地下鉄なのに地上駅なんですよね。地上というか、2階の高さ。渋谷の銀座線もそうですけど、地下鉄の地上駅ってレアな感じがしていいですよね。
安川:まあ、そこまで鉄道に興味はないですが、言わんとしていることは理解できます。
岡安:で、ここからはルート的に都営三田線の春日駅付近のライブコーヒーキムラ(カフェ)を目指すか、まっすぐ本郷三丁目に向かうかの分かれ道となるんですけど、一応、最後に東京ドームシティに戻るかもしれなかったので、ライブコーヒーキムラを目指すことにしました。
このライブコーヒーキムラは、大きな道路の脇道にある民家を利用したようなカフェでした。基本テイクアウトで、イートインだとしても店の前に置かれた椅子を利用する感じ。しばらく歩いていたので、そこでコーヒーを買ってひと息つきました。
安川:そんなところがあるんですね。あ、現在は店舗改装中で、仮店舗みたいですよ。
岡安:そうだったんですか。今の店舗もいい感じなので、店舗が改装されたあとも、出張所として残してもらいたいくらいです。そこからはちょっと離れた場所にある菊坂(図書館/本屋)に向かいます。この辺りは昭和の風情がある家や店が多く、散策にはいい感じの坂でした。坂自体は緩やかでしたし、なんか、樋口一葉とか市川啄木とか、文豪たちが多く暮らしていた場所らしく、そんな空気感を全身に浴びてきました。
安川:なるほど、文京区らしい場所ですね。
岡安:そういえば、このあたりで、最初に育てた赤ピクミンがなくしたデコを見つけたんですよね。ちゃんと数えていませんでしたが、おそらく10カ所のスペシャルスポットを回ると見つかるのかもしれません。赤ピクミンが見つけたのはロゼットでした。
安川:ロゼットって何ですかね。ええと、メダルや勲章などに使われる円形の装飾……。なるほど、この中央に文字が書かれた丸いものがメダルか何かで、その周りにリボンで装飾されている部分がロゼットってことですね。初めて知りました。
岡安:へえ、私も初耳です。まあ一応、これでリワード的にはクリアですが、最後までスペシャルスポットは回ってきました。
スペシャルスポットのお店でホッとひと息
岡安:そのまま坂を歩いていると、「まるや肉店」(スーパーマーケット・キノコ)という精肉店がスペシャルスポットになっていました。多くの参加者が、ここでコロッケやウズラ串を食べていたようです。
安川:精肉店の揚げ物は最高ですからね。散歩途中であれば小腹も空いていることでしょうに。
岡安:ですね。ただ、これまでの「Tour」では商店街は1店舗でなく、商店街全体で、アーケード内に『Pikmin Bloom』のBGMが流れていたり、いろんな店にピクミンのサンバイザーが置いてあったり、イベント感があったので、今回それがないのがやや残念でした。
安川:そういえばそうですね。このあたりだと商店街っぽい場所がなかったんですかね。
岡安:街灯にはちゃんと今回のイベントの幟が垂れ下がっていたので、ここが元々商店街だったのかもしれません。菊坂のスペシャルスポットの近くにはあった菊坂町会夜警詰所では、ステッカー配布場所やタペストリーのフォトスポットもあったので。
安川:ああ、そういう感じなんですかね。
岡安:そこからマカロンが有名な洋菓子店「NOCObonbon」(スイーツショップ・マカロン)に行きました。ここでもマカロンを購入する人で長蛇の列です。
そこから本郷三丁目駅方面に向かいました。櫻木神社では幟は立っていて、その根元に紫ピクミンのぬいぐるみが置いてありました。しっかりとおみくじがデコってあったので、ちゃんと『Pikmin Bloom』していましたよ。
安川:お、街のイベント感が出てきましたね。
岡安:そこから東京ドームシティ方面に戻りつつ、残りのスペシャルスポットに回ります。文京ふるさと歴史館(美術館)と樹齢600年の大クスノキを見て回りました。大クスノキはすごく幹が太くて、これが樹齢600年かと圧倒されましたね。
最後に旧東富坂でフィニッシュです。坂の脇には丸ノ内線の地下から地上に出てくる線路があって、高低差を感じます。旧東富坂は結構、急坂なので、下りで通れたのはラッキーでした。
安川:ライブコーヒーキムラを最後にしていたら、この坂を登らなければならなかったわけですね。ルート選びをああだこうだ考えるのもイベントの楽しみの1つですね。
岡安:前回の福岡ではイベント終了後で2万2,000歩を超えていましたが、今回はそこまでではなかったですね。終わったときの歩数は確認し忘れてしまいましたが、その日のトータルで1万9,000歩くらいだったので、おそらく1万3,000~5,000歩くらいだったんじゃないですかね。
安川:やはり新しいデコはあまりゲットできませんでしたか?
岡安:そうですね、今回は、イベントリワードでもらった金のプレゼントシール(青)とカレッジワッペンとロゼットくらいですね。
安川:そういえば、今年はこれで2回目ですよね。「Tour」のときは年3回だったような気がしますが、これからは2回なんですかね。
岡安:暑い時期に位置情報ゲームのイベントに参加するのは、プレイヤーもスマホもキツイので、それを除くと、年2回くらいなのかもしれませんね。
安川:じゃあ、次回は来年の2月か3月くらいでしょうかね。