第一三共ヘルスケアは11月28日、「防災に関する意識調査」の結果を発表した。調査は10月11日~16日、北陸地方以外に住む避難所経験者1,010名、非経験者1,056名を対象にインターネットで行われた。

  • 避難所経験者と非経験者、それぞれの防災意識 ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

    避難所経験者と非経験者、それぞれの防災意識 ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

年初から大規模自然災害が多く発生した2024年、昨年と比べて災害に対する防災意識がどう変化したかを聞いたところ、避難所経験者の7割(70.0%)、非経験者の約半数(51.5%)が「防災意識が高まった」と回答し、避難所経験の有無により約20ポイントの差が見られた。

また、防災対策の有無についても同様の傾向が見られ、「対策している」割合は非経験者が44.0%、経験者は73.9%と約30ポイントの差が。具体的な防災対策としては、両者ともに1位「備蓄品(食料・飲料)」、2位「非常用持ち出しバッグ」、3位「備蓄品(医薬品や衛生用品)」となった。

  • 避難所生活で身体に不調を感じた経験者が「用意しておけばよかった」と思うもの ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

    避難所生活で身体に不調を感じた経験者が「用意しておけばよかった」と思うもの ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

続いて、避難所生活で身体に不調を感じた経験者に「用意しておけばよかったもの」を教えてもらったところ、「衛生用品(ウエットティッシュ、手指消毒液など)」(52.0%)や「医薬品」(43.0%)が上位に。一方、非経験者に「避難所にあると想定しているもの」を聞くと、「飲料」(52.5%)や「食料品」(52.2%)が多く、「衛生用品(ウエットティッシュ、手指消毒液など)」(20.1%)や「医薬品」(22.6%)は2割程度にとどまった。

また、備蓄品の準備で困っていることについて聞くと、経験者の約半数(48.9%)が「期限の管理」と回答したほか、「保管場所」(43.4%)や「準備する量」(32.3%)が上位に。そこで、避難所経験者に「実際に避難所で過ごした日数」を聞くと、「1~2日」(58.3%)が半数を超えた一方、「3日以上」(41.7%)も4割強に上り、避難所で過ごす日数は予想することが難しいことがうかがえた。

  • 避難所生活の実態と不調について ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

    避難所生活の実態と不調について ※第一三共ヘルスケア 防災に関する意識調査

次に、避難所生活での不調について聞くと、65.8%が「身体に不調を感じた(とても+やや)」と回答。具体的には「腰痛・肩こり」(68.6%)が最も多く、次いで「頭痛」(37.7%)、「胃痛」(32.9%)、「せき、鼻水」(23.6%)、「肌あれ」(19.7%)、「生理痛」(12.0%)、「発熱」(11.4%)と続いた。