400Fが運営するオカネコは11月28日、「オカネコ お金に関する調査2024」の結果を発表した。調査は2024年11月5日~11月6日、20代~60代の男女500人を対象にインターネットで行われた。
昨年比で収入が減った人は19.0%、支出が増加した人は41.0%
「昨年(2023年)と今年(2024年)を比較し、 あなたの収入と支出の変化をそれぞれ教えてください。」という質問に対して、収入が「増えた」と回答した人は僅か17.4%、「変わらない」63.6%、「減った」19.0%という結果になった。
一方、支出に関しては「増えた」41.0%、「変わらない」51.4%、「減った」7.6%という結果になった。昨年と比較すると、収入よりも支出が増えている傾向が分かった。
さらに、収入が増えたと回答した人へ、「その理由として当てはまるものを全て教えてください。」と質問したところ、多い順に「ベース給のアップ」56.3%、「ボーナス額のアップ」27.6%、「投資」16.1%、「転職」14.9%、「昇進」11.5%、「副業」8.0%という結果になった。収入を増やすことができた人は、転職や副業よりもまずは投資を選択している方が多いということが分かる。
「お金に関する不安」約8割、40代が最多
「あなたは、将来に向けてお金に関する不安を感じることはありますか。」という質問に対して、「不安を感じる」81.4%という結果になった。さらに、年代別に結果を比較すると、40代が最も高く89.0%が「不安を感じる」と回答している。2024年は多くの人にとって「お金の不安」を感じる1年であったと考えられる。
「資産形成したいと思っているができていない」は3人に1人
「あなたは将来を見据え資産形成(保険、NISA、不動産投資、投資信託等)をしていますか。」という質問に対して、「している」30.4%、「したいと思っているが、できていない」31.0%、「しておらず、今後もする予定ない」38.6%という結果になった。
年代別の差はほとんどなく、30代40代の資産形成層においても3人に1人は「したいと思っているが、できていない」状況であることが分かった。
お金の相談、半数以上が「ハードルを感じる」
「お金に関する悩みを相談したいと思ったときに、心理的・物理的ハードルがあると感じますか」という質問に対して、「感じる」と回答した人は60.0%と半数以上の人はハードルを感じていることが分かった。
「具体的にどのようなハードルがあると感じるか当てはまるものすべて教えてください。」という質問に対する回答として、多いものから順に「自分のお金に関する情報を開示することに抵抗感がある」65.3%、「個人情報を伝えることに不安がある」45.0%、「しつこい営業連絡やセールスを受けるのではないかという不安がある」34.0%、「どこでどのように相談したらいいか分からない」30.7%、「対面での相談窓口へ行くことが手間、難しい」22.0%、「自分の知識がないことで相談をすることが恥ずかしい」19.0%という結果になった。
「お金の相談サービス」に対する不安や抵抗感がうかがえる回答が上位に並んでおり、安心してお金の相談ができるという環境づくりが必要であることが分かる。一方で、約3割がそもそも「どこでどのように相談したらいいか分からない」と回答している結果を見ると、お金についてプロに相談するという文化自体がまだまだ根付いていないことも伺える。
2024年の金融トレンドのうち気になったもの1位「新NISA」
「今年(2024年)の金融トレンドの中で気になったものとして当てはまるものをすべて教えてください。」という質問に対して、1位「新NISA」31.2%、2位「物価高」29.2%、3位「円安」28.8%という結果になった。
さらに「今年(2024年)の金融トレンドのうち、不安を感じるものをすべて教えてください。」と質問したところ、1位「物価高」40.0%、2位「円安」29.8%、3位「インフレ」 18.4%という結果になった。
お金に関する話題の多かった2024年だが、直接的に家計への影響が出る項目への関心度が高い結果となった。