日本テレビ系スポーツバラエティ特番『加藤浩次&中居正広の歴代日本代表286人が選ぶ この日本代表がスゴい! ベスト20』が、12月4日(19:00~)に放送。バレーボール日本代表・石川祐希選手が、「スゴい日本代表」について語った。
同番組は総勢286人の歴代日本代表が、トップアスリートゆえの視点で、すごいと唸ったNo1日本代表をランキング形式で紹介。石川選手は「スケートボード男子ストリート堀米(雄斗)選手の五輪2連覇です」「すごくツライ思いもされてきたのかなと思いますが、その中でも自分を信じ続けたこと、自分を常に持っていたところが大事で、だからこそ勝てたのだろうなと」などと語っている。
その石川選手のインタビュー全文は、以下の通り。
――はじめに、石川選手が選ぶパリオリンピックの競技の中で、この競技がすごかったという話を聞かせてください。
まず柔道ですね。角田夏実選手。オリンピック初出場でしたよね。初出場でいきなり金メダルだったので、本当に言葉が出てこないですけど、すごいというか、さすがだなという風に感じましたね。
――日本勢の第1号の金メダルでしたが、その勢いみたいなのを感じました。
そうですね。やっぱり僕たちもその後メダルを目指してやっていたので、最初に金メダルを取られて、刺激をいただきましたし、自分たちも頑張りたいなっていうか、力をもらいました。
――その他、スゴいなと印象に残った選手はいますか?
永山竜樹選手ですね。言葉選びちょっと難しいのですけど、審判の方の判定とかもあったり、それが覆らなかったり。試合が終わった時に畳の上に長い時間いられて、非常に悔しい思いをされたと思うのですけど、その後切り替えて銅メダルを取った。その切り替えのすごさというか速さ。優勝候補と言われていたので、納得のいく負け方ではなかったかもしれないですけど、それでも切り替えてしっかりメダルを取られたところは、すごい実力の方だなというふうに感じましたね。
――他の競技でもいらっしゃいますか?
レスリングの藤波朱理選手の金メダルです。
――すごさはどこに感じましたか
137連勝されていることを知っていましたし、パリオリンピックの決勝も10対0で圧倒的に勝っていたので、やはりすごいなと思いました。あとはインタビューの最後に「レスリング最高! オリンピック最高!」って言っていらっしゃったと思うのですけど、その勢いのある言葉がとても印象的でした。素晴らしいと思いますし、顔つきとかを見ても本当に楽しいんだなというふうに感じたので、楽しむといった感情とか、そういったものがやっぱり大事なのかなというふうに改めて感じました
――藤波選手、年齢が20歳(現在21歳)で137連勝とかすごいですよね
勝ち続けるってなかなか難しいと思うので、さすがだなと思います。私は個人スポーツとか個人競技はあまりやったことがないのですけど、一人でずっと勝ち続けるというのは簡単なことではないと思います。
――最後に、この日本代表すごいと思った選手を教えてください
スケートボードの男子ストリートでオリンピック2連覇した堀米雄斗選手です。
―― 一番すごいなと感じたところは?
そうですね、オリンピック出場も危ないと言われていた中で、しっかりそのオリンピックの出場権を最後に勝ち取って、オリンピックでも最後に5つ目のトリックをしっかりと技決めて、めちゃくちゃ高得点を出して、最後大逆転してその勝ち切るというところは、やっぱりスゴいなと思いますし、2連覇っていうところが素晴らしいと感じましたね。
あと、堀米選手のインタビューとかを聞いていると「3年間地獄でした」とか、すごくつらい思いもされたと思うのですけど、その中でも自分を信じ続けたというふうにおっしゃっていたので、自分の力を信じ続けることだったり、どんな状況でも自分を常に持っているところが大事だなと。だからこそ勝てたのだろうと思いますね。
――同じアスリートとして感じるところはありましたか?
そうですね。あの時、土壇場というか高得点出さないと勝てなかった。96点で勝っちゃダメで、97点以上みたいな感じだったですよね。そのために技を直前で変えて、一か八かと言うのは失礼かもしれないですけど、ミスする可能性もあるいつもやっている技じゃない技をそこでチョイスする。そこで強気に攻められるっていうところは大事だと思います。
たしかその前のトリックとかは失敗していたと思いますし、一つ決めるためにも安全な成功しやすい技で挑もうとかそういった考えになる選手も中にはいると思うのですけど、そこをあえて強気に攻めていく。本当に自分に自信がないとできなかったことだと思うし、そういった自分を信じることっていうのは、学ぶところかなと感じますね。
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