西武鉄道、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、オムロン ソーシアルソリューションズ、QUADRACは12月16日より、タッチ決済による乗車サービスの実証実験を西武鉄道のターミナル駅、観光地周辺の21駅で開始する。

  • 自動改札機のイメージ

タッチ決済対応のクレジットカード等による乗車サービスの実証実験

西武線内21駅の一部改札口において、対象ブランドのタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を、乗降車時に対象の自動改札機の読取部にタッチすることで、大人普通運賃(10円単位運賃)と同額にて乗車できる。

対象駅は、池袋駅(対象改札口:1F改札、B1F改札)、練馬駅(対象改札口:中央口改札)、石神井公園駅(対象改札口:中央口改札)、西武園ゆうえんち駅、西武新宿駅(対象改札口:正面口改札)、高田馬場駅(対象改札口:ビッグボックス口改札、早稲田口改札)、国分寺駅(対象改札口:西側改札)など。

なお、西武線内限定のサービスとなり、相互直通運転を行っている他社線は、本実証実験に対応していない。

タッチ決済対応ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。Mastercardについては順次追加予定だという。

QRコードを使用したデジタル企画乗車券

西武鉄道では2022年9月より、おトクにレジャーを楽しめる便利なきっぷ(企画乗車券)を順次デジタル化している。デジタル企画乗車券は、購入から電車・施設の利用までスマートフォン1つで完結し、キャッシュレスで便利に利用できる。

現在は一部の駅窓口に設置された専用読み取り機にスマートフォン画面上のQRコードをかざすことで乗車できるが、12月16日からは、タッチ決済乗車の実証実験対象となる21駅においては、QRコードに対応した自動改札機を通過できるようになる。

さらなる利便性向上、シームレスな移動実現に向けサービス拡大へ

西武鉄道では、利便性向上や、シームレスな移動・暮らし、スマートな事業運営を実現するDX施策の一環として、タッチ決済乗車の導入や、QRコードを使用したデジタル企画乗車券の発売などに取り組んでおり、今後、乗車券システムをさらに進化させていくという。タッチ決済乗車とQR企画乗車券について、2026年3月までに西武線内の約50駅で、2027年3月までには西武線内全駅(小竹向原駅を除く91駅)で利用可能となるように準備を進めている。中期的には、持続可能なシステムへの移行、環境への配慮、サービス向上を目的に、磁気乗車券を順次廃止するという。