Dynabookは11月28日、セルフ交換バッテリー機構を搭載した14型ノートPC「dynabook X74/LY」を法人向けに発表した。同日から受注を開始する。価格はオープン。
Dynabookによると、働き方の変化により法人向けノートPC市場で14型モデルが増加傾向であるという。これを受け、ユーザーが自分でバッテリーを交換できる13.3型ノートPC「X83」シリーズの兄弟機として、14型モデル「X74/LY」が登場した。X83シリーズは併売する。
X74は「ダウンタイムの最小化」と「パフォーマンスの最大化」というX83の開発思想を引き継ぎ、バッテリー交換機構を備えながら約1.1kg(目標値)の重さを目指した。MILスペック10項目のテストも予定し、同社製ノートPCとして「プレミアムモバイルノートPC」に位置付けられている。
バッテリー交換機構はX83と同じものを搭載。13.3型のX83から14型のX74へサイズが拡大するにあたり、バッテリー部分のスペースに余裕ができたため、モールドを追加しバッテリー周りの配線を隠した。これによりユーザーがバッテリー交換時に不要なパーツへ触れないようにしている。
バッテリー関連の機能では、アイドル時約15時間の長時間バッテリー駆動(JEITA 3.0測定)や、30分で約40%ぶんを充電できる「お急ぎ30分チャージ」、ACアダプタを常用した場合に自動で充電容量を80%に制御する「バッテリーマネジメントテクノロジー」などを搭載する。
ディスプレイは14型で解像度は1,920×1,200ドット。画面は180度開き対面の相手と情報共有しやすい。キーボードは86キー日本語配列でCopilotキーを装備。吸気は底面からで、排気の熱が吸気口へ戻らないよう、横長のラバーフットを底面ヒンジ前に配置している。またカメラ上部に小さな突起を設け、閉じた状態から片手で開けやすいデザインとした。
プロセッサは第13世代Intel Coreシリーズを搭載し、CPUを高いパフォーマンスで動かすエンパワーテクノロジーにも対応。主な仕様は下記の通りで、オンライン会議などに役立つ「AIノイズキャンセラー」「ワンタッチマイクミュート」といった機能に加え、新たにOffice Home and Business 2024が付属する。なおメモリ容量やストレージ容量の増加、LTEや指紋/顔認証の追加などはカスタムメイドサービスで選択できる。
dynabook X74/LY ベースモデルの主な仕様
- OS:Windows 11 Home 64bit
- CPU:Intel Core i7-1365U/Intel Core i5-1345U/Intel Core i7-1355U/Intel Core i5-1334U
- メモリ:16GB
- ストレージ:256GB PCIe NVMe
- グラフィックス:Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)
- 光学ドライブ:―
- ディスプレイ:14型液晶(1,920×1,200ドット)
- 通信:ギガビット有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5
- インタフェース:HDMI×1、Thunderbolt4 Type-C×2、USB 3.2 Type-A×2、microSDカードスロット、ヘッドセット端子など
- サイズ:312.4×222.5×19.9mm
- 重さ:約1.1kg(目標値)
- バッテリー駆動時間(JEITA 3.0):動画再生が約8時間、アイドル状態が約15時間(目標値)