トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は11月26日、Z世代の株式投資に関する調査結果を発表した。調査は2024年11月13日、全国の株式投資に取り組む20代300名を対象にインターネットで行われた。
月々の投資額は3万円以上が6割
20代の個人投資家は、どんな投資をしているのか。今回の調査では、個別株以外に株式の投資信託やETFも投資対象に含むものとして質問した。
「毎月ではなく不定期にスポット投資している」と回答したのはわずか14.7%に留まり、毎月投資している人が全体の85.3%にのぼった。タイミングを見計らって売り買いするのではなく、積み立てのような"コツコツ投資"を実践していることがわかる。
毎月投資していると答えた256人に月々の投資額を尋ねたところ、「3万円~5万円未満」を選んだ人が最も多く、3割に迫る29.7%だった。次に多かったのは「1万円~3万円未満」の27.0%で、ここでもやはり、堅実な投資をしていることがわかる。
ただ、「5万円~10万円未満」と答えた人が21.9%、さらに「10万円以上」と回答した人も9.8%いて、20代のうちから毎月3万円以上を株式投資に回している人も6割を超えた。
しかしながら、それよりも高い金額を回答した人も多く、およそ半数となる46.3%が、株式投資で300万円以上の資産を持っていることがわかった。さらには、20代ですでに1000万円以上の資産を持っていると答えた人も38人(12.7%)いた。
累計損益はプラスが9割超
株式投資を始めてからこれまでの累計損益については、プラスの金額を回答した人が92.7%と圧倒的多数だった。20代の多くがこの数年以内に株式投資を始めているため、現在の株価上昇の恩恵をしっかりと受けているようだ。プラスと答えた278人中、最も多かったのは「50万円未満」の39.6%だった。
株に取り組む理由のトップは「生活費」
株式投資に取り組む理由(複数回答)として、20代の個人投資家が最も多く選んだのは「生活に使えるお金を増やすため」で42.3%だった。次いで「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」が40.3%、そして、「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」が32.0%で続く。