otalabは11月26日、「Z世代のキャッシュレス決済事情」に関する実態調査の結果を発表した。調査は2024年10月11日~10月14日、18~27歳男女838名を対象にインターネットで行われた。
Z世代の2人に1人以上が「キャッシュレス派」と回答
まず最初に、Z世代は現金とキャッシュレスどちらの利用者が多いのかについて知るべく、「日常生活の中で、使うことが多い支払方法はどちらですか?」という質問を行った。
回答を見てみると、Z世代の約6割、つまり2人に1人以上が「キャッシュレス決済」をメインで利用しているという結果になった。この結果から、キャッシュレス決済がZ世代の間でかなり一般化してきていることが伺える。
Z世代が最も利用しているキャッシュレス決済は「バーコード決済」
キャッシュレス決済をメインで利用していると回答した443人を対象に、「最も利用頻度の高いキャッシュレス決済は何ですか?」という質問を行った。回答を見てみると、「バーコード決済」を利用している人が最も多い結果となった。また、「バーコード決済」よりもかなり前から普及している「クレジットカード」の方が利用率が低い結果となっており、Z世代にとってアプリで決済が完了することの便利さや手軽さが非常に重要なのではないかと考えられた。
キャッシュレス派Z世代がキャッシュレス決済を利用する理由は?
続いて、「キャッシュレス決済を利用する理由」についても質問を行った。回答を見てみると、最も多かった理由は「支払いが楽になるから」であり、次いで「ポイントが貯まるから」「財布を持ち歩かなくていいから」と続く結果となった。
この結果からZ世代はキャッシュレス決済に関して、短時間で簡単に決済が完了できる点や貯まったポイントを別の買い物に利用できる等といった点で、コスパやタイパ面に大きな魅力を感じているのではないかと考えられた。
キャッシュレス派Z世代の約6割が「キャッシュレス決済の利用で困った経験がある」
続いて、「キャッシュレス決済をメインで利用する中で、困った経験はありますか?」という質問を行った。回答を見てみると、「約6割」がキャッシュレス決済をメインで利用する中で困った経験があるという結果になった。
キャッシュレス決済の利用で困ったこと1位は「現金しか利用できないお店だった」
では、実際にキャッシュレス決済をメインで利用する中で困った経験とは何なのか。回答を見てみると、最も多かったのは「現金しか利用できないお店だった」であった。近年、利用率が増加傾向にあるキャッシュレス決済だが、このようなトラブルに備えて"最低限の現金を持ち歩くようにする"というような対策をしておいた方が安心できそうだ。
現金派Z世代が現金決済を利用する理由は?
「現金決済をメインで利用している」と回答した320人を対象に、「現金決済を利用する理由」について質問を行った。回答を見てみると、「現金での支払いに慣れているから」という人が最も多い結果となった。やはり、昔から現金を利用することに慣れていて馴染みがあるという考えから、現金決済の方が良いという人は多いようだ。
また、次に多かった「お金の管理がしやすいから」という回答から、現金決済をメインとする人々はキャッシュレス決済を利用することに対してお金を使いすぎる可能性を懸念しているのではないかと考えられた。
現金派Z世代の約4割が「現金決済の利用で困った経験がある」と回答
では、現金派Z世代の人々が現金決済をメインで利用する中で困った経験はあるのだろうか。
真相を知るべく質問を行ったところ、「約4割」は現金決済をメインで利用する中で困った経験があるという結果となった。
また、3個前で質問を行った「キャッシュレス決済をメインで利用する中で、困った経験はありますか?」の結果と比較してみると、現金決済をメインで利用している人々の方が「困った経験が少ない」ことが明らかになった。
現金決済の利用で困ったこと1位は「財布に現金がなくて支払いができなかった」
続いて、1つ前の質問で"現金決済をメインで利用する中で困った経験がある"と回答した人を対象に「現金決済をメインで利用する中で困った経験」を知るべく質問を行った。
回答を見てみると、「財布に現金がなくて支払いができなかった」という人が最も多い結果となった。また、「お店が現金決済を扱っていなかったから」「ポイントが受け取れなかった」という回答からも、キャッシュレス化が進むにつれて現金決済派が困る場面が増えてきてしまっていることが見受けられた。
現金派Z世代の約6割が「キャッシュレス決済をメイン利用する形に切り替える可能性がある」と回答
最後に、現在現金決済をメインで利用している人を対象に、「今後、現金ではなくキャッシュレス決済をメイン利用する形に切り替える可能性はありますか?」という質問を行った。
回答を見てみると、現金決済をメインで利用しているZ世代の「約6割」が今後キャッシュレス決済をメイン利用する形に切り替える可能性があるという結果となった。
この結果から、現在現金をメインで利用している人の中にも、キャッシュレス決済に対して何かしらの魅力を感じている人が多数いることが見受けられた。また、今後キャッシュレス決済の普及はさらに進んでいくと考えられるが、「約4割」は切り替える可能性がないと回答していることからも、普段から馴染みのある現金決済も利用し続けられる環境であることが望ましいのかもしれない。