子役時代にNHK Eテレ『天才てれびくん』シリーズのてれび戦士を務め、現在、俳優・ダンサーとして活動している小澤竜心が、12月6日に開幕する草なぎ剛主演の舞台『ヴェニスの商人』にロレンゾー役で出演する。『天てれ』卒業後、高校時代は学業に専念するも、再び芸能界で活動することに決めた小澤にインタビューし、これまでの道のりを聞くとともに、今後の抱負も聞いた。

  • 小澤竜心

    小澤竜心 撮影:蔦野裕

――芸能活動を始めたきっかけを教えてください。

この世界に入ったきっかけは両親です。僕が物心ついた時には、ダンスなどいろいろ習い事をやっていて、ずっと楽しんでやってきたのですが、それらが今につながっているなと思います。

――ご両親は芸能界を見据えて習い事をさせようと考えたのでしょうか。

そうではなく、ちょっと落ち着きがない子だと両親に捉えられ、そこでダンスを始めて、そうしたらダンスが好きになって、少林寺拳法もやってみたらすごく楽しんでやっていて、そこから芸能界につながっていったという感じです。

――芸能界での最初のお仕事を教えてください。

『二十四の瞳』という音楽劇が初めてのお仕事でした。小学1年生の頃で、オーディションに合格して出演させていただきました。

――当時、ご自身としても芸能界で活動したいという思いだったのでしょうか。

当時はまだそういった意思はなかったと思います。

――いつ頃から芸能界でやっていきたいと思うように?

中学生まで『天才てれびくん』などで活動していましたが、高校生活は学校に専念して、将来どうなりたいか見つかるといいなと思っていました。その時もダンスは続けていて、人前で何か表現することが好きだと思い、そこでダンスを本気で頑張ろうと思ったことが今につながっているのだと思います。

  • 小澤竜心

――香取さんのライブに参加され、昨年末にはMrs. GREEN APPLEのバックダンサーとして『NHK紅白歌合戦』にも出演されましたが、どのようにして道が開けていったのでしょうか。

お仕事が欲しいからレッスンに行っていたというわけではなく、とにかくダンスが誰にも何にも言われないぐらいうまくなりたかったんです。そのためにレッスンに行っていて、そうしたら、先生がお仕事につなげてくださって、いろいろ経験していくうちに、どんどん広がっていきました。慎吾さんのツアーも、SNGダンサーズの1人が参加できなくなって、先輩が「こういう子がいるんですけど」と紹介してくださって。それが『ヴェニスの商人』にもつながっているのかなと思います。

――しっかり実力をつけられたからこそ、そこが評価され、どんどん道が開けていったんですね。

ダンスを頑張ったことで今こういった活動ができていてうれしいですし、これからもご縁やつながりを大切にしていろいろと頑張っていきたいです。

――俳優業への思いもお聞かせください。

俳優の活動もやっていきたいと思っています。いつもの自分とは違う人物になるということにすごく興味があって、お芝居は役を通していろいろなことに挑戦できるので楽しいなと感じています。

――ダンサーだけでなく俳優もやっていきたいと思ったきっかけがありましたら教えてください。

吾郎さんの舞台『多重露光』に出演させてもらいやっぱりお芝居って面白いなと思ったのがきっかけです。マルチに活躍されている方への憧れもあって、ダンスだけでなくお芝居もやっていきたいと思いました。