スマートフォンやタブレットの画面をテレビなどの表示装置に映し出す機能を「ミラーリング」といいますが、そこにiPhoneが付くと意味合いが変わってきます。
iPhoneミラーリングとは、MacからiOS 18以降が動作するiPhoneを遠隔操作する機能で、Macのディスプレイに自分のiPhoneの画面を映し出します。Apple Siliconを搭載するMac、あるいはIntelチップ搭載かつApple T2セキュリティチップを搭載するMacで、macOS Sequoia以降のシステムが必要です。
上記の条件を満たすMacとiPhoneが同じApple IDでサインインしているとき、Wi-FiとBluetoothが有効であれば、Mac側で「iPhoneミラーリング」アプリを起動するとiPhoneミラーリングの設定が始まります。画面の指示に従い操作を進めれば、MacのディスプレイにiPhoneの画面が映し出され、iPhoneミラーリングが開始されます。
iPhoneミラーリングは、iPhoneの画面が映し出されるだけでなく各種操作やデータの受け渡しも可能です。アプリの起動/終了はもちろん、文字列や画像のコピー&ペーストなど、MacとiPhoneの連携プレーで力を発揮します。
たとえば、iPhoneの写真アプリで保管している画像をMac側で使いたいとき、これまではAirDropするなどいくつかのステップを踏まなければなりませんでしたが、iPhoneミラーリングを使えばMac側からのドラッグ&ドロップで写真をコピーできます。iPhoneに届いた通知をMacに表示する設定にもできるので、通知をの内容を確認するためだけにiPhoneを手にする必要はなくなります。
カメラアプリを操作できない、音量調整やコントロールセンターの表示など操作が難しいこともあるなど、直接iPhoneを操作するときとまったく同じとはいきませんが、「Mac使いのiPhoneユーザ」はかなり便利に使えるはずですよ。