2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』出演者発表会見が27日、NHK大阪放送局にて行われ、ヒロイン・松野トキの夫で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルのヘブン役がイギリス出身の俳優トミー・バストウになることが発表された。会見後に行われた取材会で、トミーは、『SHOGUN 将軍』で共演した真田広之とのエピソードを明かした。

  • 2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインの夫役を務めるトミー・バストウ

連続テレビ小説『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語を届ける。

約10年間ほど独学で日本語を勉強したというトミー。きっかけとなったのは日本映画を観たから。父親が映画好きで、世界格好の映画に触れる機会があったという。「黒澤明さんの映画が好きで、三船敏郎さんの演技を見て素晴らしいと思ったんです」と語ると「でも黒澤さんの映画は、日本語を勉強するにはとても難しい。英語の字幕がないと無理なんです」と照れくさそうに笑っていた。

トミーは、ロックバンド「FranKo」を結成しながら俳優としての活躍。今年のエミー賞で最多18冠を獲得した『SHOGUN 将軍』で、マルティン・アルヴィト司祭役を演じているが、本作で主演およびプロデューサーを務める真田広之について「俳優としてもプロデューサーとしても尊敬できます」と絶賛。

真田とのエピソードを聞かれると「最初のシーンで真田さんと一緒の場面がありました。人生で一番緊張していたのですが、応援してくださり、同じ俳優として平等に扱ってくれました。とても感謝しています」と語り「『自分のやりたいことをしっかり守るように。未来もはっきり想像してください』とアドバイスいただきました」と撮影を振り返る。

現在も連絡を取り合うなど交流があるというと「まだ伝えることはできていませんが、はやく伝えたい。そして僕が世界中で働けるようになって、また真田さんと現場でご一緒できるチャンスがあれば」と未来に思いを馳せていた。

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