月10万円の不労所得を作るには、どれくらいのお金が必要なのでしょうか? 株式投資で月10万円を超える不労所得を手に入れた筆者が、具体的な方法や、月10万円達成に必要な資金を試算してみました。

月10万円の不労所得を作るには、どれくらいのお金が必要なのでしょうか? すでに不労所得が月10万円を超える筆者が、その方法や必要な資金を試算してみました。

◆不労所得を作るなら株式投資がベスト?

前もってお断りしておくと、中原は「月10万円」の不労所得を、主に株式投資で作りました。不動産投資や債券投資など他にも選択肢がありましたが、それでも株式投資がベストだと考えました。

株式投資がベストだと考えた理由は2つあります。

◇1:失敗したときに後戻りしやすい

1つ目は「失敗したときに後戻りしやすい」ことです。不動産投資の場合、いちど不動産を買ってしまうと「引くに引けなくなる」場合がよくあります。売りたくても買い手がつかなかったり、売るだけでも多額のコストがかかったり、買うだけでも多額の債務を抱える必要があったりするからです。

◇2:成功したときにうまみが大きい

2つ目は「成功したときにうまみが大きい」ことです。不動産投資や債券投資では、良くも悪くもリターンに「上限」が見えています。不動産投資の場合は「全室埋まった場合の収益」は見えますし、債券投資の場合も「予定通りに金利を受け取れたらどれくらいか」が見えます。しかし、株式投資の場合は、予定を上回って業績が伸びた場合は、思っていた以上に配当を受け取れる場合があります。つまり、リスク有限・リターン無限の投資先です。

(こんなことを書くと「それでも株は減配されることもあるじゃないか」と言われそうです。たしかにそれはそうですが、それを言うなら債券投資でも貸し倒れのリスクはありますし、不動産投資では空室が増えるリスクがあります。どの資産に投資をしても損をするリスクはありますから、マイナス面は似たりよったりだと思います)

一筋縄ではいかないのはもちろんですが、「後戻りしやすく」「成功したらうまみが大きい」という株式投資は、個人的には「ベストな投資先だ」と考えました。

◆月10万円の不労所得を作るには、いくら必要?

筆者は、「インデックス投資」と呼ばれる方法と、他には高配当株を中心とした個別株投資で、不労所得を作っています。

「インデックス投資」というのは、日経平均株価やTOPIXと連動する投資信託に積み立て投資をする投資手法です。大きなリターンは狙えませんが、平均的で「無難な」成績を得やすいことから、世界的にも好まれている投資法です。

2024年3月現在、日本株の主要指数であるTOPIXの予想配当利回りは約1.6%(税引後)です。インデックス投資だけで月10万円の不労所得を作る場合、だいたい7500万円の資金があれば達成できます。

一方、高配当株を中心とした個別株投資の場合はどうでしょう。中原家の場合、予想配当利回りが約3.5%(税引後)の個別株に投資をしています。利回り3.5%で月10万円の不労所得を作る場合、だいたい3500万円の資金があれば達成できます。

なお、この試算はいくぶん保守的です。なぜかというと、インデックス投資や高配当株投資のリターンは、過去のデータでは、「年率2~3.5%」の倍は良い利回りだったからです(会社は配当以外に、多くのお金を会社に残して成長投資しています。いまは配当利回りが低くても、将来は成長とともに配当収入も増えていくと期待できます)。

不労所得は「やった人」と「やらない人」で大きな差がつきます。不労所得のある「リッチな暮らし」に憧れたことのある方は、ためしにインデックス投資や個別株投資について勉強してみてはいかがでしょう?

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)