クロス・マーケティングは11月26日、「健康に関する実態・意識調査」の結果を発表した。調査は2024年11月6日~7日、18~79歳の男女3,000名を対象にインターネットで行われた。

  • 健康に関する実態・意識調査

生活への満足度と価値観・意識

生活への満足度を項目ごとに聴取したところ、「食生活」「住まい」「衣服や化粧」「家族のふれあい・団らん」が6割台で高め。一方、満足していないが多いのは「貯蓄や将来への備え」「自分の学習」「レジャー活動」であり、特に貯蓄や将来への備えに対し「全然満足していない」は27%を占める。

  • 生活領域別満足度

現在や将来への生活価値観・意識では「今の世の中は貧富の差が大きくなっている」「消費者物価の上がり方は今後ますます高くなる」「国民の生活が苦しくなることを考えると、消費税を上げるべきではない」がTOP3で、60~70代の割合が高い。ここ数年間続いている物価上昇に賃金上昇が追いつかず、将来への不安も見える結果となった。

  • 生活価値観・意識

現在の暮らし向き

現在の暮らし向きを上中下の9段階で聴取し、3つのグループにまとめた。「中の下+下」は47%を占め、「中の中」は29%、「上+中の上」は24%であった。30代と40代は「中の下+下」が49~50%とほぼ半数を占めた。

  • 現在の暮らし向き

健康状態と身体の衰え

自分の健康に対し「きわめて健康」は7%、「まあ健康」は54%、合わせて健康であると思っている人は61%である。18~29歳は「きわめて健康」が13%に対し「きわめて健康でない」が17%と上回る。「きわめて健康でない」割合は、若い世代ほど高まる傾向にあった。

  • 自分の健康状態

身体の衰えを自覚する年代は、30代から「目(視力)」「記憶力」、40代から「歩く力(足腰)」「握力(物をつかむ、ひねる力)」で半数を超えた。特に目は50代から半数以上が生活に不便を感じるまでに達する。

  • 身体の衰えの自覚

名称に対する年齢イメージ

名称に対する年齢イメージを実数で確認した。「シニア」は平均で62.7歳、「おじさん」49.8歳、「おばさん」49.6歳であり、おじさんとおばさんとの性差はない。「シニア」のイメージ年齢は実年齢による大きな差はなかった。おじさんとおばさんのイメージ年齢は、実年齢60歳以上から年を重ねるほどに、おじさん・おばさんとシニアの年齢イメージの年の差が縮まり、実年齢75~79歳のおじさん・おばさんは57.0歳、シニア年齢は63.2歳と6歳の差となった。70代は、自分より少し下の年代がおじさん・おばさんのイメージでとらえられていた。

  • 各名称の年齢イメージ/各世代での平均年齢