◆1000万円以上貯蓄がある人は、平日ランチに共通点アリ
収入がものすごく高いわけではないのに、1000万円以上の貯蓄があるという貯蓄賢者の方々にたくさんお会いしてきたガイドですが、みなさんの平日ランチには共通点があるのです。今回は、その特徴をお伝えします。
◆毎日「出社」の人の平日ランチは?
最近は、勤務形態もさまざまです。まずは、毎日出社をしている人のランチを見てみましょう。
1000万円以上の貯蓄がある人は、日々の出費に敏感なこともあって、お弁当をつくっていく人が多い印象です。そして、“職場にお弁当仲間がいる”というのも特徴。仲間がいるから、挫折することなく続けられるのです。
「試しに1週間つくってみたら、意外と楽しくて続けられた」という人も。「自分には無理!」と思い込まず、職場の人を誘って、お弁当づくりにチャレンジしてみてください。
毎日800円のランチを食べている人がお弁当にしたら、食材に200円かけたとしても、600円×月に20日×12カ月=年間で15万円ほど浮く計算です。
家にあるものでお弁当をつくることができれば、800円×20日×12カ月=年間で19万円以上にもなります。積もり積もると大きな金額です。
とはいえ、「毎日お弁当を作るのは大変」「うちの職場は全員外食……」という人もいますよね。その点、1000万円以上の貯蓄がある人は上手に工夫しています。2つのケースを見てみましょう。
◇ケース1:週3~4お弁当+週1~2で外食orテイクアウト
毎日お弁当づくりは大変。そこで「週に1~2日は外食かテイクアウトをする」という人も多いです。疲れがたまってくる週後半に、自分へのご褒美もかねて食べにいくことにすれば、週前半の仕事もお弁当づくりもがんばれそうです。
外食をお弁当づくりに変えることで1回あたり600円浮くとすると、週3日お弁当をつくれば年間8万円近く、週4日なら年間11万円ほどの節約になります。
◇ケース2:全て外食なら、他の支出を抑える
「職場のみんなで外食するので、お弁当を持っていく雰囲気ではない」という人や「料理が苦手(または早起きが苦手)。お弁当づくりは絶対に無理」という人もいるでしょう。
「全て外ランチ」の場合、1000万円の貯蓄がある人は、ここでひと工夫です。ファストフードなどではなく、和定食にしたり、サラダをつけたりと、健康を気遣うランチにしています。体調がよければ仕事のパワーや気力も出ますし、医療費の削減にもつながりますね。
また、「毎日外ランチだけど、他の支出を抑えている」というのも1000万円以上貯めている人の特徴です。ネットショッピングサイトを必要なときだけに絞ってみたり、週末にスープを大量につくって平日の夕飯にしたりと、さまざまな支出を意識的に抑えています。
「平日はどうしても外ランチ」なら、他の支出を抑えられないかを考えてみましょう。
◆「在宅勤務」の人の平日ランチは?
最近はリモートワークが進み、「在宅勤務」の人も多いでしょう。1000万円貯蓄がある人のランチ事情はどうなっているでしょうか。
デリバリーやテイクアウト、外食をせず、やはり「自宅で家にあるものを食べる」という人が圧倒的です。夕食を多めにつくっておいたり、シチューやカレーなどを冷凍ストックしておいたり、手軽につくれるレシピをローテーションしたり。ささっとつくれるレシピは、最近SNSでもたくさん見かけますよね。
デリバリーやテイクアウト、外食は楽しいものですが、平日毎日となると大きな金額になります。「たまの息抜きに」「週に1日だけと決めている」といった具合に、利用する回数などルールを決めて、平日のランチの支出を膨らませないようにしているのです。
以上、1000万円以上の貯蓄がある人が、どんな平日ランチを食べているのかという特徴をお伝えしました。平日ランチは習慣化しやすく、1年間で考えたときの出費や身体への影響は大きくなります。ぜひ、確認してみてください。
文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー)
出版社に勤務し、編集・マーケティングに携わった後、フリーライターとして独立。女性誌やビジネス誌などで、貯蓄法や子育てにかかるお金の貯め方などをテーマに取材し、原稿・コラム執筆などを行っている。
文=西山 美紀(ファイナンシャルプランナー)