Nothingの「Phone(2a) Community Edition」は、全世界で1,000台しか販売されない限定モデルで、11月12日にWebサイトでの販売が開始された際にはわずか15分で完売となりました。もう入手できるチャンスはないのかと思いきや、同機を数量限定で販売するポップアップイベントが11月25日に開催されました。その模様をご紹介します。

  • Nothing「Phone(2a) Community Edition」

    Nothing「Phone(2a) Community Edition」

「Phone(2a)」は、2024年3月に発表・発売となったNothingの3機種目のスマートフォン。先行する「Phone(1)」「Phone(2)」がミドルハイ~ハイエンドクラスのポジショニングだったのに対し、SoCの性能、本体背面のライトの配置、ボディの素材などを見直し、国内での価格が49,800円/55,800円と手の届きやすいミドルレンジの位置付けとした製品です。カラーはミルクとブラックの2色が設定されました。

2024年7月には、赤/青/黄の3原色をアクセントカラーとして使った別デザインモデル「Phone(2a) Special Edition」の販売も開始されており、今回のグリーンを基調とした「Phone(2a) Community Edition」は、3つめのカラーバリエーションということになります。

  • Phone(2a) ミルク
  • Phone(2a) Special Edition
  • モノトーンの「Phone(2a)」ベースモデル(ミルク)と、赤/青/黄の3原色をアクセントカラーとして使った「Phone(2a) Special Edition」

「Phone(2a) Community Edition」は、Nothingとコミュニティがコラボレーションして作りあげたモデルで、イベント会場にはハードウェアデザインを担当したアストリッド・ヴァンミュイーズ氏と赤崎健太氏も来場していました。赤崎氏によれば、緑色の燐光は蛍の光をイメージしたものだそうです。さらにアクセントとして日本でも古来からよく使われる朱色を配し、さらにビスの色も黒にしています。

  • アストリッド・ヴァンミュイーズ氏と赤崎健太氏

    ハードウェアデザインを担当したアストリッド・ヴァンミュイーズ氏と赤崎健太氏。お二人は同じデザインスタジオに所属しています

  • アクセントの朱色

    アクセントの朱色。この部分はSpecial Editionでは黄色になっていました

  • ビスの色も黒になっています

  • 遮光ボックス

    燐光を確認できるように、遮光ボックスも用意

  • 遮光ボックス内

    遮光ボックス内を覗き込んだところ。緑の箇所が燐光。燐光以外の部分が紫色なのは撮影条件の都合

  • 蛍

    燐光は蛍の光をイメージしているそうです

  • UIデザイン

    NothingといえばのUIデザイン

  • 左側面

    左側面

  • 右側面

    右側面

  • 上面

    上面

  • 底面

    底面

「Phone(2a) Community Edition」では、パッケージおよびデスクトップの壁紙のデザインにもコミュニティからのデザイナーが参加しています。会場にはそのパッケージも展示されています。

  • パッケージ

    会場内にはパッケージも展示

「Phone(2a) Community Edition」でフィーチャーされたグリーンを基調とした会場内では、「Phone(2a) Community Edition」のほか、「Ear」シリーズのヘッドフォンやアパレル製品も展示されており、購入できるようになっています。アパレル製品は容易されている数量が限られているようで、本気か冗談かわかりませんが、「ここでたくさん売れたらWebサイトで売る分がなくなってしまいます」と話していました。

  • Nothing Ear(a)

    Ear(a)

  • Nothing Ear

    Ear

  • Nothing Ear(open)

    Ear(open)

  • アパレル製品

    アパレル製品

前述のとおり、「Phone(2a) Community Edition」は全世界で1,000台のみの限定モデル。今回のポップアップイベントで販売された台数は非公開ということで教えてもらえませんでしたが、購入のために並んだ人の列を見る限り、5台や10台ということはなさそうで、それなりの数が用意されていたようです。購入希望者にはイベント開始前に整理券を配布したそうですが、会場前にも購入者の列ができていました。

  • イベント会場内の購入列
  • イベント会場外の購入列
  • 会場内/会場外の購入列。「Phone(2a) Community Edition」だけでなく、オーディオ/アパレル製品の販売も行われていたので、そちらの購入者も混ざっていたかもしれません

Nothingの担当者によれば、「Phone(2a) Community Edition」に限らず、Nothing製品の日本での人気は高いそうで、純粋な購入希望者数でいえばインドなどには一歩譲るものの、人口の違いを考慮すればNothing製品を購入したいという人の比率がいちばん多いのは日本だといいます。今回のイベントでの反応を見ても、熱心なファンが多いというのは間違いなさそう。今回のポップアップイベントは一夜限りのものでしたが、いずれ継続的なイベントや常設販売なども期待したいところです。

  • 「Phone(2a) Community Edition」