キリンビールは12月10日に『キリンウイスキー 陸ハイボール缶』(350ml缶)を全国で数量限定発売する。コンビニなどにおける実勢価格は229円を想定。関係者は「販売好調なキリンウイスキー「陸」をより気軽に試せるよう、「陸」と炭酸だけでハイボール缶を作りました。たくさんの方に“きれいな味、美しい香り”を楽しんでもらえたら幸いです」とアピールする。

  • 『キリンウイスキー 陸』のハイボール缶が、数量限定で新発売となる

■美味しさの秘訣は?

「陸」は、富士御殿場蒸溜所の多彩なグレーン原酒×モルト原酒を主体にブレンドした、ほのかな甘い香りと澄んだ口あたりの美味しさが人気のウイスキー。新商品では、その「陸」を100%使用した。

  • 商品イメージ

もちろん氷をたくさん入れたグラスに注いで飲むのも良い。しかし関係者は「冷蔵庫で冷やした缶のまま飲むことで、「陸」由来の甘い香り、澄んだ口あたりを実感できます」と説明する。

  • ハイボール缶のまま飲むのもオススメ。アルコール分は7%となっている

メディア説明会で、キリンビールの原田崇氏は2024年のキリンウイスキーの販売実績について「市場を上回る伸長を達成しています」と胸を張る。「当社ウイスキーは2022年のリニューアルを機に好調に推移し、2024年1~10月の累月前年比は147%と過去最高の実績を記録しました。飲食店での取り扱いも継続して増加中で、『陸』ハイボールを飲んだお客様からは、『陸』ならではの香味特長により『食事を邪魔しないので食事もお酒も楽しめる』と高評価をいただいています」(原田氏)。

  • 2024年のキリンウイスキー 販売実績

  • 飲食店での飲用機会も増えている

富士御殿場蒸溜所は、昨年(2023年)に50周年を迎えた。本来ならこのタイミングで発売したかったが、原田氏は「この缶の新商品を開発するのに2年ほどの歳月が必要でした」と説明する。そのうえで「ここ数年で『陸』の出荷実績は急激に増えました。まずはウイスキーを安定供給できる体制を整えることに専念したかった、という背景もございます」とも語った。

  • 富士御殿場蒸溜所の変遷

上記のような理由から『キリンウイスキー 陸ハイボール缶』は数量限定発売となった。ただ今後の状況をみて、いずれは通年販売までもっていきたい考えもにじませた。

  • キリンビール RTDスピリッツカテゴリー戦略担当 国産洋酒ブランドマネージャーの原田崇氏(左)と、同 陸ブランド担当の西夏子氏(右)

続いてキリンビールの西夏子氏が、新商品の詳細についてあらためて説明した。味覚設計について西氏は「富士御殿場蒸溜所の多彩な原酒がもたらすフルーティで豊かな味わいに自信があるからこそ、『陸』と炭酸だけでハイボール缶を作ることができました。何度も試作を重ね、アルコール度数と炭酸のベストバランスを追求しました」と明かす。

  • 味覚設計について

パッケージについては、富士御殿場蒸溜所の確かな品質と、きれいな味が伝わるようなデザインにした。ブランドカラーである白とゴールド、そしてハイボールの泡立ちを表現するシズルが印象的な外観となっている。

  • パッケージについて

香味については、缶を開けた瞬間に、まずは黄桃やオレンジのようなフルーティな香りが広がり、やがてメープルシロップを連想させる甘い香りが漂うのが特徴。「その後に、焼きリンゴのタルトのような香りも立ち上がります。これは飲んだときに、口の中に複層的な香味が拡散することを狙ったものです。柔らかくスムースな味わいで、深みのある熟成香の余韻がほどよく澄んだ口あたりで感じられる、そんなところも楽しんでもらえたらと思います」(西氏)。

  • 美味しさの香味特徴

キリンビールでは、アルコールの飲用機会の増える12月に向けて大規模なプロモーション活動を行っていく。まずは11月25日から12月9日まで、毎日100名に『キリンウイスキー 陸ハイボール缶』の2缶セットが抽選で当たるフォロー&リポスト(RT)キャンペーンを実施。そして12月10日の発売日を契機に、テレビCM、屋外広告、店頭での販促などを通じて商品の露出を増やしていく。西氏は「お客様の日常生活の動線上に『キリンウイスキー 陸』との出会いの接点を増やしていきたいと考えています。たくさんのお客様に、ウイスキーの楽しさ、奥深さを知っていただける機会になったら幸いです」と説明した。