2016年のCSで死球受けた梶谷 (C)Kyodo News

◆ 「出ないと一生後悔するんじゃないかなっていうのが1番強かった」

 今季限りでユニフォームを脱ぐ決断をした梶谷隆幸が、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演。18年間の現役生活を振り返った。

 その中でも印象的だった16年、ベイスターズ初となるCS進出を回想。ファーストステージで内海哲也から左薬指にデットボールを受けた際は「大体折れたか折れてないかってのはわかりますよね。もうダメだなってすぐわかりました。寒気もしましたしショックでしたね」と絞り出した。

 しかしその後も「痛み止め飲みながら小指と薬指をテーピングで巻いて。あとはグローブも指が入れられなかったので、グローブのこの薬指部分を切って外に出して」と壮絶な覚悟で強行出場を決意。その裏には「やっぱり球団として初めて出るクライマックスなので、なんか出ないと一生後悔するんじゃないかなっていうのが1番強かった」とし、さらには前監督の「中畑さんからは死んでも出ろ。とにかくやれと言われました」と発破をかけられ、前ヘッドコーチの高木豊氏からも「後悔するから、行けるなら絶対行った方がいい」との後押しもあったと明かした。

 ファイナルステージではフェンス際のファールフライをダイビングキャッチもあり「痛かったですけど、やっぱりアドレナリン出てるので。終わってからがしんどかったですね」と告白すると、解説として出演した真中満氏は「折れてるのわかってるし、フェンス際だし。本人は必死だから気がつかないけど、見てる側は目を覆いたくなる感じだよ」と振り返っていた。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』