中標津町(なかしべつちょう)は、北海道の一番東、根室管内の中心地として商業施設や医療機関が充実した“住みやすさNO.1”を目指しているまち。

基幹産業の酪農業では人口の約2倍の乳用牛を飼育し、生乳生産量、乳品質ともに日本のトップクラスを誇るそうで、ゴーダチーズなどさまざまな乳製品に加工されています。

市街地から車で5分のところにある日本本土最東端の「中標津空港」は、周囲を知床世界遺産、阿寒湖(あかんこ)、屈斜路湖(くっしゃろこ)、摩周湖(ましゅうこ)などの観光地に囲まれた道東の空の玄関として、観光やビジネスの拠点として利用されています。

空港から牧場を割って伸びる直線道路「ミルクロード」を通り抜け、道東の景勝地として人気のある「開陽台」からの330度の眺望は、地球の丸さを実感できるのだとか!

そんな中標津町では、ふるさと納税の寄附金を10つの使途に充てています。今回はその中から「全国トップクラスの乳質を誇る酪農業等の産業振興と、地場産品のブランド化に向けた取組み」という使い道について詳しく調べてみました!

中標津町のふるさと納税寄附金の使い道「全国トップクラスの乳質を誇る酪農業等の産業振興と、地場産品のブランド化に向けた取組み」について

・対象年度:令和5年度
・対象使途:全国トップクラスの乳質を誇る酪農業等の産業振興と、地場産品のブランド化に向けた取組み
・対象事業:牛乳消費拡大推進委員会負担金
・その事業に費やした総費用:170万円
・総費用のうち寄附金活用額:70万円

中標津町は、宴会などの際、“牛乳で乾杯”をすることにより牛乳の消費拡大を目指す条例「牛乳で乾杯条例」を全国で初めて制定。正式名称は「中標津町牛乳消費拡大応援条例」で、生活習慣として身近な“乾杯”の機会を捉え「1杯目の乾杯は地場産牛乳で」を合言葉に、牛乳飲用を広く町民の日常生活に浸透させるためのアピールを行うことを目的とした条例です。

「中標津町の牛乳は、おいしいだけでなく乳質がトップクラスということがあまり知られていないため、ここをもっと知ってほしい」という自治体の思いも込められているのだそう。

本条例は2014年(平成26年)4月1日より施行され、今年度は10周年を迎えた記念すべき年とのこと。10周年記念事業に向けて、「牛乳で乾杯条例紹介」「牛乳消費拡大」の効果的な取り組みアイデアを令和5年度に町民から募集しました。

令和6年度の主な取組として、「牛乳で乾杯」していることがわかる写真をSNSに投稿してもらうコンテスト「牛乳で乾杯! ミルクフォトでなかしべつを全国に発信しよう! 」(応募期間:令和6年11月1日~令和7年1月31日)、「ミルク&チーズフェア」などのイベントを開催、予定しており、牛乳消費拡大や地産地消活動を支援しています。

「全国トップクラスの乳質を誇る酪農業等の産業振興と、地場産品のブランド化に向けた取組み」の実績や成果

主な実績は以下です。

条例制定以降、たくさんのメディアにも取り上げていただき、酪農のまち、中標津のPRにもつながったと感じています。近年は宴会などのほか、きらめく提灯が約6,000個彩られる「なかしべつ夏祭り」や、まちの特産品である伯爵じゃがいもを掘って、食べて、楽しむ「じゃがいも伯爵まつり」、市街地活性化のため、町内の事業者などが一同に集まり開催される「まちなか賑わい秋の陣」などにおいても「牛乳で乾杯」が行われ、町内外に広く知られることとなりました。

今後の期待について

中標津町が全国で初めて制定し、2024年で条例制定から10周年を迎えた「牛乳で乾杯条例」、正式名称は「中標津町牛乳消費拡大応援条例」を今後も全国に広く周知し、酪農のまち・中標津のPRにつなげていきたいと考えています。
また、「牛乳で乾杯」の輪が全国に広がって牛乳・乳製品のさらなる消費拡大につながること、また、中標津や中標津の牛乳・乳製品を知るきっかけになってほしいと思っております。

自治体からのメッセージ

中標津町は全国有数の酪農が盛んなまちで、大自然に囲まれた環境で、栄養価が高い牧草を食べて育った牛から搾られた生乳は生産量・乳品質ともに全国トップクラスを誇り、牛乳、チーズやヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品をはじめとする特産品が数多くあります。本条例を通じて、酪農のまち・中標津のPRとおいしい牛乳・乳製品を知っていただき、さらなる消費拡大を呼びかけていきます。引き続き、応援していただければ幸いです。

中標津町のふるさと納税返礼品について

酪農のまち・中標津町の自慢の牛乳、ヨーグルトを紹介します。

なかしべつ牛乳プレミアム NA2 MILK 1L×6本

・提供事業者:中標津町農業協同組合
・北海道標津郡中標津町東7条南2丁目1番地
・内容量:なかしべつ牛乳プレミアム NA2 MILK 1L×6本
・寄附金額:1万2,000円

日本で初めてつくられた「βカゼインA2タイプのみの牛乳」です。通常の牛乳はβカゼインA1タイプとA2タイプの両方が含まれていますが、この牛乳はA2タイプのみで製造されているので、牛乳を飲むとゴロゴロが気になる人にぜひ試してほしい逸品なのだそう。

北海道中標津町「手作り」でお届けする濃厚なギリシャヨーグルト(無糖)100g×9個 計900g

・提供事業者:ラ・レトリなかしべつ
・北海道標津郡中標津町北中9番地17
・内容量:ギリシャヨーグルト100g(無糖)×9個
・寄附金額:1万6,000円

原材料は中標津町の新鮮な「生乳」のみを使用。無糖ヨーグルトから時間をかけてゆっくり水分(乳清)を抜く伝統的な「古代水切り製法」により、手間と時間をかけてつくられた、本来のギリシャヨーグルトの味わいを堪能できる逸品です。2年の月日を費やして開発し、生乳本来の香りや旨み、酸味を楽しむことができる製品に仕上がったそうです。


今回は北海道中標津町のふるさと納税寄附金の使い道「全国トップクラスの乳質を誇る酪農業等の産業振興と、地場産品のブランド化に向けた取組み」と、乳製品の返礼品を紹介しました。1杯目を「牛乳で乾杯」しようという取組みで、牛乳がより一層身近な飲み物になりますね。返礼品の牛乳やヨーグルトは、それぞれの事業者がこだわりと熱意を持ってつくりあげた逸品です。本取り組みに興味をもった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。