ライセンス藤原一裕「『才能あるんやて?』って言うて(笑)」noteに投稿した作品を褒めてくれた“吉本の先輩芸人”とは?
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。11月19日(火)の放送では、お笑いコンビ・ライセンスの藤原一裕(ふじわら・かずひろ)さんが登場。メディアプラットフォーム「note(ノート)」の「創作大賞2024」で読者賞を受賞した作品の裏話を聞かせてくれました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、藤原一裕さん

◆もともと本を読むのも嫌いだった

れなち:藤原さん!「note 創作大賞」受賞おめでとうございます!

藤原:ありがとうございます!

れなち:藤原さんが投稿された「妻が怒りの赤鬼化」という作品が、「note 創作大賞 2024 オールカテゴリ部門 読者賞」を受賞されました。この“読者賞”というのが、PV(ページビュー)数なども総合的に判断されて決まるそうですね。

藤原:そうなんです、読了率なんかも(審査基準に)あるそうです。ただ正直、読者賞で獲るとは思っていなくて(苦笑)。実はエッセイ部門にも「パパの号泣出産立会い日記」という作品を出していて、それが(エッセイ部門の)中間選考を通過した47作品に残ったから、そっちで獲れるかもしれないと思っていたら、エッセイ部門は落ちて読者賞をいただけました。

れなち:この創作大賞の応募総数は5万2,750作品! 倍率がとても高かったわけですが、文章はもともと書かれていたのですか?

藤原:全然です。(子どもの頃は)読書感想文を書くのも嫌いやったし、本を読むのも嫌やったし……。

れなち:えぇ!?

藤原:ただ、2017年に小説(「遺産ゲーム」KADOKAWA刊)は出していて、例えば、コントを作るんですけど“1回だけやって2度とやらないコント”が90本ぐらいあったんです。“あれだけ頑張って作ったのに、もう日の目を見ないんや”と思ったときに“文章っぽく残しておけないかな?”と思って書き始めたら意外と小説にできて。それが中途半端な自信になって“noteも書けるんじゃないの!?”と思って投稿を始めたのが、今も続いている感じですね。

◆投稿時は「“炎上しちゃうだろうな”と…」

れなち:藤原さんは“これはエッセイにできる”みたいなことが起きたときに、メモを取ったりしていますか?

藤原:noteを始めてしばらくしてからはメモするようになりましたけど、最初は“noteを書こう”と思ったタイミングで“何か書けることってあったかな?”と思い出すパターンでやっていました。

れなち:読者賞を獲った「妻が怒りの赤鬼化」は、7歳になる長女と奥さんとのエピソードをつづった作品ですが、ものすごい数の“スキ”がついていますね!

藤原:でも最初はちょっと怖かったです。というのも、作中には奥さんが娘をすごく怒っている話とか、僕が新婚旅行で大失敗するエピソードとか、家族のネガティブな部分も描いているので、(読者から)“非難されるだろう”とか“炎上しちゃうだろうな”と……。

れなち:日常生活のなかで、どの家族にも起こりえる“あるある”ではあるけれど、そういうちょっとドキッとする場面を書くって……。

藤原:勇気はいりますよね。僕はYouTubeチャンネルもやっていて、そこでは(家族と)明るく楽しくやっているけれど、noteでは“こういう一面もあるよ”っていうところを載せている感じですかね。

れなち:芸人さんなど、周りの反応はいかがですか?

藤原:僕の作品が中間選考で残ったときに、ほんこんさんが「(モノマネしながら)才能あるんやて?」って言うて(笑)。ほんこんさんらしい言い回しで褒めてくださいました。あと受賞したときにNON STYLEの石田(明)がコメントをくれて。3年後輩なんですけど、ああいう優秀で尊敬する後輩に褒められたら、やる気もすごく出ますね(笑)。

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<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/