プロ野球 最新情報(最新ニュース)
レギュラーシーズンが幕を閉じた2024年のプロ野球。今季も各ポジジョンで選手が躍動し、バットを振り、そして腕を振ってきた。この時期になると、ベストナインに選ばれるのは誰なのかも気になるところだろう。今回は、2024年シーズンのリーグ別ベストナイン予想を発表する。
今シーズンのセ・リーグはDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るなら[PR]
投手編
セ・リーグ:菅野智之
パ・リーグ:リバン・モイネロ
セ・リーグからは、読売ジャイアンツの菅野智之を予想。昨季は4勝に終わったベテラン右腕だが、今季は見事な復活を遂げた。
今季は24試合の登板で15勝3敗、防御率1.67、勝率.833と圧巻の成績を残し、最多勝と最高勝率の投手2冠を獲得。スライダーやフォークなどの多彩な変化球で打者を圧倒し、かつての姿を取り戻した。
その他、開幕から32試合連続のクオリティースタートを果たした東克樹(DeNA)、防御率1.38で最優秀防御率に輝いた髙橋宏斗(中日)、今季13勝をマークし、初の2桁勝利を果たした才木浩人(阪神)も候補に挙がる。
パ・リーグからは、福岡ソフトバンクホークスのリバン・モイネロを選出。先発に転向して1年目の今季だったが、まさに”左のエース”と呼べる活躍だった。
以前からリリーフとして圧巻の投球を見せていたモイネロだが、先発でもその力を遺憾なく発揮。今季は25試合に登板して11勝5敗、防御率1.88をマークし、最優秀防御率を獲得した。
スライダーやチェンジアップなどで的を絞らせず、パ・リーグの先発陣で唯一の防御率1点台を記録。今季、ソフトバンクの優勝に大きく貢献した1人だろう。
対抗馬は、最多勝と最高勝率の投手2冠に輝いた伊藤大海(日本ハム)だろう。今季は26試合の登板で14勝5敗、防御率2.65、勝率.737をマーク。チームを2位に躍進させた1人と言っても過言ではない。
また、伊藤と同じく14勝を挙げて最多勝に輝いた有原航平(ソフトバンク)、187個の三振を奪い、最多奪三振に輝いた今井達也(西武)も候補に挙がる。
捕手編
セ・リーグ:山本祐大
パ・リーグ:佐藤都志也
セ・リーグからは、横浜DeNAベイスターズの山本祐大を予想。今季は後半戦に右尺骨骨折で離脱し、規定打席には届かなかったが、一時は首位打者争いに加わっていた選手だ。
昨季から打撃の良さを見せていた山本だが、今季は108試合の出場で打率.291、5本塁打、37打点をマーク。今春3月には侍ジャパンにも選出され、7月には6打席連続安打を記録するなど、飛躍を果たしたシーズンだった。
捕手としては、セ・リーグ4位ながらも盗塁阻止率.352をマーク。また、ワンバウンドの球を幾度となく受け止めるなど、数字以上の貢献度を見せた。
対抗馬となるのは、こちらも打撃の良い捕手として評判の坂倉将吾(広島)だ。今季は序盤こそ不振に喘いだが、7月以降は復調。今年のプレミア12日本代表にも選出された。
今季は最終的に121試合の出場で、打率.279、12本塁打、44打点をマークし、盗塁阻止率は山本を上回る.385を記録。ただ、今季は一塁でのスタメン出場が49試合あり、”捕手として選ぶ”のであれば山本ではないだろうか。
パ・リーグからは、千葉ロッテマリーンズの佐藤都志也を選んだ。昨季までは低打率に終わっていたが、打撃が大きく向上した。
今季は開幕から打撃の状態が良く、6月25日の楽天戦では4安打を放つなど活躍。最終的に116試合に出場し、打率はリーグ4位の.278、5本塁打、45打点の好成績をマーク。今年のプレミア12日本代表にも選出された。
ただ、盗塁阻止率はリーグ最下位の.187に終わるなど、ベストナイン受賞に向けての不安要素もある。
その他、今季は得点圏打率.298と勝負強い打撃を見せた甲斐拓也(ソフトバンク)も候補に挙がる。また、森友哉(オリックス)は”打てる捕手”として能力の高い選手だが、捕手としてのスタメン出場は47試合に留まり、受賞の可能性は低そうだ。
指名打者(DH編)
フランミル・レイエス
指名打者からは、今季から北海道日本ハムファイターズに加入したフランミル・レイエスが選ばれると予想した。
開幕戦で来日初本塁打を放つスタートを切ったが、以降は不振に陥り、5月中旬にファーム降格。それでも、6月中旬に再昇格を果たすと、8月からは打棒が炸裂した。
8月2日のソフトバンク戦でヒットを放つと、この試合から球団新記録となる25試合連続安打を記録。同月は打率.403と打ちまくり、月間MVPを受賞した。
9月に入っても勢いは止まらず、同20日の楽天戦では2本の3ランホームランを放って6打点を記録した。最終成績は103試合の出場で、打率.290、25本塁打、65打点。規定打席には届かなかったが、後半戦の勢いは凄まじかった。
対抗馬には、昨年、指名打者としてベストナインに輝いたグレゴリー・ポランコ(ロッテ)の名前が挙がる。
今季も昨季同様、左翼か指名打者での起用となった。今季も持ち前のパワーを発揮し、118試合の出場で打率.243、23本塁打、60打点をマーク。確実性には欠けるものの、チームの得点源として欠かせない存在だ。
今季も規定打席に乗せてきたポランコ。だが、全体的な打撃成績を考慮すると、レイエスに分がありそうだ。
内野手編
セ・リーグ
一塁手:タイラー・オースティン
二塁手:牧秀悟
三塁手:村上宗隆
遊撃手:長岡秀樹
一塁には、今季のセリーグ首位打者に輝いたタイラー・オースティン(DeNA)を選出した。昨季までの2年間はケガに苦しんだが、今季は106試合の出場で打率.316、25本塁打、69打点をマーク。打線を牽引する存在となった。
二塁は牧秀悟(DeNA)と吉川尚輝(巨人)の一騎打ちとなりそうだが、打撃での貢献度や過去の受賞歴などを加味すると、牧がやや優勢か。
今季、牧は133試合の出場で打率.294、23本塁打、74打点、11盗塁をマーク。吉川は全143試合の出場で打率.287、5本塁打、46打点、12盗塁とこちらも好成績だが、打の貢献度では牧に分がありそうだ。
ただ、今季の牧は二塁で18失策を記録するなどの不安要素もある。一方、吉川は失策5と守備面では優勢だ。”打の牧”、”守の吉川”と言えそうだが、どちらが受賞してもおかしくないだろう。
三塁には、本塁打と打点の打撃2冠に輝いた村上宗隆(ヤクルト)を予想。今季は不調に悩まされたが、終盤の9月には月間10本塁打を記録。全143試合に出場し、打率.244ながらも33本塁打、86打点と流石の実力を見せた。
遊撃には、急成長を遂げて最多安打に輝いた長岡秀樹(ヤクルト)を予想。今季は全143試合に出場し、打率.288、163安打、6本塁打、58打点と確実性が向上。守りでも好プレーを幾度となく見せ、今やセ・リーグNo. 1遊撃手といっても過言ではないだろう。
その他、一塁には主砲の岡本和真(巨人)、三塁には宮﨑敏郎(DeNA)や小園海斗(広島)、遊撃は矢野雅哉(広島)が候補に挙がる。
パ・リーグ
一塁手:山川穂高
二塁手:小深田大翔
三塁手:栗原陵矢
遊撃手:今宮健太
一塁は、本塁打と打点の打撃2冠に輝いた山川穂高(ソフトバンク)を予想した。今季は全143試合に出場して打率.247ながらも、34本塁打、99打点をマーク。移籍1年目から、強力打線の核となる存在になった。
二塁では突き抜けた選手がいない状況だが、筆頭候補は小深田大翔(楽天)だろう。今季は134試合の出場で打率.229と苦しんだが、リーグ3位の29盗塁をマーク。7月14日の西武戦では通算100盗塁を達成し、9月2日のオリックス戦では決勝スクイズを決めるなど、随所で存在感を放った。
三塁には、今年のプレミア12日本代表に選出された栗原陵矢(ソフトバンク)を予想。今季は140試合の出場で、打率.273、20本塁打、リーグ3位の87打点をマーク。6月からは「3番」に定着し、球団タイ記録となるシーズン40本の二塁打を放った。
遊撃からは、ベテランの今宮健太(ソフトバンク)を選出。今季も安定した守備力を見せ、打撃でも133試合の出場で打率.262、6本塁打、39打点をマーク。8月4日の日本ハム戦では遊撃として通算1532試合出場を果たし、パ・リーグ最多記録を更新した。
その他、一塁では移籍1年目ながらも活躍したネフタリ・ソト(ロッテ)、二塁は外崎修汰(西武)、三塁ではベテランの浅村栄斗(楽天)、遊撃は守備力が光る源田壮亮(西武)といったメンバーが候補となる。
外野手編
セ・リーグ:ドミンゴ・サンタナ、丸佳浩、細川成也
セ・リーグからは、ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)、丸佳浩(巨人)、細川成也(中日)が選ばれると予想した。
サンタナは、開幕から常に好調を維持した。途中、左足裏の炎症で離脱した時期もあったが、122試合の出場で打率.315、17本塁打、70打点、出塁率.399の活躍で最高出塁率を獲得。ここぞの場面で結果を出し、期待に応え続けたシーズンだった。
35歳のベテラン・丸は、リーグ優勝に導いた1人といってもいいだろう。4月下旬以降は「1番」に定着し、6月は月間打率.352を記録。8月以降はやや調子を落としたが、138試合の出場で打率.278、14本塁打、45打点をマークし、実力は健在であることを示した。
2年連続20本塁打を放った細川は、今季にさらなる進化を見せた。開幕から18打席連続無安打とスタートこそ躓いたが、最終的に全143試合の出場で打率292、23本塁打、67打点と、パワーに加えて確実生も向上。来季も打線を牽引する存在となるだろう。
その他、今季のリーグ盗塁王(19盗塁)に輝き、新人年から6年連続で個人タイトル受賞となった近本光司(阪神)、プレミア12の日本代表に選出された森下翔太(阪神)も候補に挙がる。
パ・リーグ:近藤健介、辰己涼介、周東佑京
パ・リーグからは、近藤健介(ソフトバンク)、辰己涼介(楽天)、周東佑京(ソフトバンク)が選ばれると予想した。
球界を代表するヒットメーカーの近藤は、今季も安定した数字を残した。9月に右足首の捻挫で離脱したが、129試合の出場で打率.314、19本塁打、71打点、出塁率.439をマークして首位打者と最高出塁率を獲得。受賞は濃厚と言えそうだ。
”不動の中堅”である辰己は、キャリアハイのシーズンを過ごした。全143試合の出場で打率.294、158安打、7本塁打、58打点をマークして最多安打を獲得。また、外野手としてシーズン397刺殺のプロ野球新記録を樹立するなど、安定した守備力も光った。
俊足が売りの周東は、今季は打撃でも結果を残した。自身初の規定打席に到達し、123試合の出場で打率.269、2本塁打、26打点、41盗塁をマーク。2年連続で盗塁王を獲得するなど、”機動力の柱”として躍動した。
その他、今季12球団唯一の全試合フルイニング出場を果たした小郷裕哉(楽天)、両リーグ1位の11補殺を記録し、外野手として強肩を光らせる万波中正(日本ハム)も候補に挙がる。
【了】