子役時代にNHK Eテレ『天才てれびくん』シリーズのてれび戦士を務め、現在、俳優・ダンサーとして活動している小澤竜心が、12月6日に開幕する草なぎ剛主演の舞台『ヴェニスの商人』にロレンゾー役で出演する。小澤にインタビューし、本作への意気込みや草なぎとの共演の感想を聞いた。小澤はこれまでに稲垣吾郎、香取慎吾とも共演経験があり、2人との共演も自身にとって大切な経験になったという。
――草なぎさんが稀代の悪役・シャイロックを演じられる『ヴェニスの商人』への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
とてもうれしかったです。剛さんをはじめ、テレビで見ていた方たちとご一緒させていただくということで、プレッシャーや緊張もすごくありましたが、同じくらいワクワク感もあって、楽しみで待ち遠しい気持ちになりました。
――小澤さんが演じられるロレンゾーは、シャイロックの娘・ジェシカ(華優希)と駆け落ちするという役どころですが、どのように捉えていますか?
ロレンゾーは仲間思いで、大人っぽい一面もあるんですけど、恋人のジェシカのことになると盲目になって、大好きという気持ちが強いという人物です。いろんな一面が楽しめる役で、演じがいがあって楽しいです。
――役とご自身の共通点はありますか?
好きな人を一途に思うこと。僕も一途で、好きになった人はちゃんとずっと好きです(笑)
――お稽古はいかがですか?
演出の森(新太郎)さんが、言葉を大切に届けるということをおっしゃっていて、一つ一つの文章の重みやセリフの重みを感じながら、それをお客さんにお届けしたいと常に思いながら稽古に取り組んでいます。
――草なぎさんとは初共演とのことですが、いかがですか?
剛さんは笑顔が素敵で、昨日の稽古の時にトイレに並んでいたら、剛さんからいきなり満面の笑顔で「絶好調!?」と言われました。何が絶好調なのかわからず「絶好調!?」と聞き返したら、「どう!? 絶好調!?」ともう1回聞かれたので、「絶好調です!」と答えましたが、その時に、僕は剛さんの世界にまだ入れてないんだと感じ、剛さんのワールドに入れるように頑張ろうと思いました(笑)
――「絶好調!?」という問いに速攻で返せるように?
はい! 草なぎさんのことをもっと知って、何が絶好調なのかちゃんと答えられるようになりたいと思います(笑)
――俳優の先輩として刺激を受けたことなどはありますか?
剛さんは普段は面白くて温かい方ですが、演じられるシャイロックは気難しくて頑固な癖のある性格で、本読みが始まると目が変わるというかスイッチが入る感じで、勉強になります。間近でたくさん勉強させていただき、成長できたらと思います。
――草なぎさんに対して抱いていたイメージから実際に会って変わった部分はありますか?
全くないです。テレビなどで拝見していたイメージのままでしたが、「絶好調!?」と言われた時は、それを超えてこられたのでびっくりしました(笑)