他球団も垂涎!? セリーグの2024年現役ドラフト注目投手6人。主力になり…

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 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2024年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する見込み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での活躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したいセントラル・リーグの投手を紹介する。

 

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今村信貴(読売ジャイアンツ)

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/90kg

・生年月日:1994年3月15日

・経歴:太成学院大高

・ドラフト:2011年ドラフト2位

 

 先発、中継ぎとあらゆる起用法に応えてきた今村信貴。今季は一軍での出番が限られたが、球団によっては十分に戦力となり得るだろう。

 

 太成学院大高から2011年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。高卒2年目に一軍マウンドを経験すると、2018年には先発で6勝を挙げた。

 

 

 2020年には12試合登板で5勝2敗、防御率3.16の好成績をマーク。同年は日本シリーズで先発マウンドを託されるなど、貴重な戦力となった。

 

 2022年からはリリーフに転向すると、同年は55試合登板、2勝4敗21ホールド、防御率3.57とフル回転。しかし、昨季は24試合の登板にとどまり、今季はわずか7試合の登板でシーズンを終えた。

 

 それでも、二軍では42試合の登板で防御率2.03と優秀な数字を残しており、現在30歳とまだまだ老け込む年齢ではない。

 

 巨人のリリーフ陣は層が厚く、近年は登板機会が減少しているが、他球団であれば、まだまだ活躍の見込みはありそうだ。

遠藤淳志(広島東洋カープ)

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/89kg

・生年月日:1999年4月8日

・経歴:霞ヶ浦高

・ドラフト:2017年ドラフト5位

 

 プロ入り当初から大きな期待が寄せられ、一時は飛躍の兆しを見せていた遠藤淳志。しかし、近年は不本意なシーズンを過ごしている。

 

 霞ヶ浦高から2017年ドラフト5位で広島東洋カープに入団。高卒2年目の2019年に一軍デビューを果たすと、同年は34試合に登板し、1勝1敗6ホールド、防御率3.16の好成績を残した。

 

 

 さらに、翌2020年には先発に転向し、19試合の登板で2完投を含む5勝、防御率3.87をマーク。

 

 さらなる飛躍が期待されたが、その後は伸び悩んだ。昨季は8試合の登板で1勝5敗、防御率4.39と寂しい数字に。

 

 今季の一軍登板は、救援での3試合に終わった。チームでは、常廣羽也斗を筆頭に毎年有望な投手が入団しており、年々苦しい立場になりつつある。

 

 一方、2024年の二軍成績は、21試合登板(10先発)で5勝2敗、防御率1.74。起用法が定まらない中、優秀な数字を収めている。

 

 現在25歳と大化けの余地はあり、現役ドラフトの対象となれば、面白い存在となりそうだ。

浜地真澄(阪神タイガース)

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/88kg

・生年月日:1998年5月25日

・経歴:福岡大大濠高

・ドラフト:2016年ドラフト4位

 

 2022年には52試合に登板し、ブルペンの一角を担った浜地真澄。しかし、今季は18試合の登板にとどまるなど、その後は低迷したシーズンを過ごしている。

 

 福岡大大濠高から2016年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。高卒3年目の2019年に一軍デビューを果たすと、2022年に中継ぎで大ブレイクを遂げた。

 

 

 同年は勝ちパターン入りし、自己最多の52試合に登板。1勝3敗21ホールド、防御率1.14の好成績をマークした。

 

 ところが、翌2023年は30試合に登板するも、3勝1敗6ホールド、防御率5.86と成績を大きく落とした。今季は18試合に登板し、防御率2.11を記録したが、ホールドはゼロと重要な場面での登板機会を得られず。

 

 近年は制球力の高さこそ光るが、決め球に欠けることが課題となっている。

 

 それでも、現在26歳とまだまだ若い上に、一軍で活躍した実績を持つ。現役ドラフトの対象となれば、注目の存在となるだろう。

森博人(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/84kg

・生年月日:1998年5月25日

・経歴:豊川高 - 日本体育大

・ドラフト:2020年ドラフト2位

 

 故障や不調に苦しみ、ここ2年間は一軍登板がない森博人。厳しい立場となっており、プロ5年目の来季は、正念場のシーズンとなる。

 

 日本体育大から2020年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーはシーズン終盤に一軍デビューし、10試合に登板した。

 

 

 翌2022年は6月から一軍のブルペンに定着し、30試合登板、1勝0敗、防御率2.67の好成績を残した。

 

 ところが、昨季は不調に陥り、二軍で33試合登板、防御率5.73と低迷。一軍のマウンドに辿り着けないままシーズンを終えた。プロ4年目の今季は、開幕前に右肘靭帯の損傷により離脱。

 

 それでも、夏場に実戦復帰すると、二軍で24試合に登板し、2勝4敗、防御率2.16と優秀な数字を残した。最終的に一軍登板は叶わなかったが、浮上の兆しを示した。

 

 中日は清水達也、藤嶋健人などリリーフ陣が若く、チャンスが少ない状況。移籍をきっかけに、飛躍を遂げる可能性は十分ありそうだ。

畠世周(読売ジャイアンツ)

・投打:右投左打

・身長/体重:186cm/82kg

・生年月日:1994年5月31日

・経歴:近大福山高 - 近畿大

・ドラフト:2016年ドラフト2位

 

 今季、右肘のクリーニング手術から復帰を果たした畠世周。ファームでは好投を見せており、投手陣が課題となっている球団にとっては、魅力的な存在となりそうだ。

 

 近大福山高から近畿大を経て、2016年ドラフト2位で読売ジャイアンツへ入団。ルーキーイヤーはシーズン中盤から先発ローテーションに定着し、13試合登板で6勝4敗、防御率2.99の成績を残した。

 

 しかし、プロ2年目以降は度重なる故障に苦しみ、思うようなピッチングができないシーズンが続いた。

 

 

 それでも、2021年途中にリリーフへ転向すると、同年は52試合登板、防御率3.07をマーク。翌年も27試合に登板するなど、中継ぎ陣の一角として存在感を示した。

 

 昨季は右肘クリーニング手術を受けた影響で一軍登板はなかったが、今季は7月に一軍での復帰登板を果たした。

 

 しかし、一軍での登板機会は、復帰戦のわずか1試合のみ。一方で、ファームでは37試合に登板し、防御率1.41の好成績を残した。

 

 今季、巨人の中継ぎ陣では、船迫大雅や泉圭輔、平内龍太など結果を残した右腕も多く、一軍枠争いは熾烈となる。先発、中継ぎ問わず豊富な実績を持っているだけに、現役ドラフトの対象となれば、興味を示す球団も多いだろう。

宮城滝太(横浜DeNAベイスターズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/80kg

・生年月日:2000年7月15日

・経歴:滋賀学園高

・ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位

 

 昨季は一軍デビューを果たすなど、ブレイクの兆しを見せた宮城滝太。しかし、今季は不本意なシーズンを過ごし、一気に厳しい立ち位置となっている。

 

 2018年育成選手ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーからファームで実戦を重ね、2022年には二軍で27試合登板、防御率2.48の好成績を記録した。

 

 

 翌2023年7月に支配下登録を勝ち取り、一軍デビュー。11試合に登板し、3ホールド、防御率3.86とまずまずの数字を収めた。

 

 今季はさらなる飛躍が期待されたが、一軍ではわずか1試合の登板に。二軍でも31試合登板、4勝3敗、防御率3.92と目立つ数字を残せなかった。

 

 さらに、今年のドラフト会議では竹田祐、篠木健太郎など即戦力右腕を数多く指名。来季は正念場となりそうだ。

 

 移籍を機に飛躍を遂げる事例も多くあるだけに、現役ドラフトの対象となれば、興味を示す球団もあるだろう。

 

 

【了】