お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。
今回は、普通預金に入れておくお金についてです。
◆Q:普通預金に入れておきたい金額はいくら?
「普通預金に、いくらぐらい入れておけば安心ですか?」(匿名希望)
◆A:生活費の6カ月分+αを入れておくと安心です
イザというときに備えて、お金を貯めておきたいという人は少なくありません。そのようなときのお金の預け先として、使い勝手が良いのが普通預金です。では、普通預金へどれくらいの金額を入れておくといいのでしょうか?
金額は人によって違ってきますが、おおまかに毎月の生活費の6カ月分以上を入れておくとよいでしょう。
例えば生活費が20万円の場合、20万円×6カ月=120万円を。生活費が30万円の場合なら、30万円×6カ月=180万円を入金しておくといいですね。
その他にも、急な冠婚葬祭などに備えて、上乗せするのもいいでしょう。
上乗せする金額も個人によって違いがあります。例えば、地方出身で東京に住んでいるような場合、万が一のときにすぐに地元へ帰省できるだけのお金を入金しておくと安心ですよね。
◆ライフイベントを考えて定期預金と併用する
子どもや家族のライフイベントは、いつ、どれくらいの金額が必要になるのかがあらかじめ分かっているケースも少なくありません。そのような場合は、「イザというときに使う」普通預金に入れておくお金とは別に貯めておくとよいでしょう。
その場合、預け先は普通預金でもいいのですが、定期預金を利用すると高めの金利がつきますし、取り崩しにくくなりますね。
イザというときはいつ、訪れるのかは誰にも分かりませんし、訪れないかもしれません。普通預金にある程度の金額を預け入れておくことは大切です。一方で目的が分かっているお金は定期預金で運用することも考えてもいいかもしれませんね。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)