お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次がMCを務めるテレビ静岡・フジテレビ系サッカー特番『激論!日本サッカー SAMURAIたちを越えてゆけ―夢想から無双へ―』が、1日(24:30~)に放送される。
シリーズ第4弾となる同番組は、MC加藤浩次に加え、帝京高校サッカー部に所属し、サッカー漬けの青春時代を過ごしたROLAND、サッカー日本代表経験のある松井大輔、槙野智章が集結。「歴代最強」をキーワードに森保JAPANをあらゆる角度から分析し討論する。
「森保JAPANは歴代最強なのか」。その問いに「間違いない」と回答したのは加藤とROLAND。対して松井・槙野のレジェンド軍は、森保JAPANの圧倒的な強さを認めつつも、ジーコJAPAN、ザックJAPANなど今の日本代表に勝るとも劣らない魅力的なチームがあったのではと応戦する。元日本代表の大久保嘉人、そして数々の日本人選手を海外での挑戦に導いた代理人のトーマス・クロ―トにも同じ問いをぶつけると、それぞれの目線から多種多様の回答が。
また番組では、科学的にも「森保JAPANは歴代最強なのか」を検証する。データスタジアム社の協力の元、2006年ジーコJAPAN、2014年ザックJAPAN、そして森保JAPANの試合内容を徹底比較。戦績では圧倒的に分がある森保JAPANだが、膨大なデータを分析してみると意外な結果と課題が見えてくる。
さらに、世界を魅了してきた小野伸二と MC加藤浩次の対談も。なぜ日本がアジア予選で圧倒的な強さを誇るようになったのか。小野独自の目線で語られるその理由に加藤も思わず「なるほど!」と声をあげる。
その他、期待の若手、藤田譲瑠チマ選手のインタビューも。パリ五輪で活躍し、A代表にも復帰した次世代の中心になるであろう藤田選手が見る今の日本代表は?
番組の終盤、加藤は昔に比べて低下しているサッカー人気についても言及。それに対し、サポーター目線でROLANDが今の日本代表に足りないものを語ると、松井・槙野は爆笑しながら納得する場面も。
収録後のアフタートークで、今回のテーマである「歴代最強」にちなんで出演者に「自分史上、最強だったのはいつか」と質問。ROLANDは「今」、松井・槙野は現役時代の自分が活躍した場面をそれぞれ挙げる中、MCを務めた加藤の回答は「俺はやっぱり…事務所に盾突いた時かな」。その答えに3人は爆笑しながらも「あの時か~たしかに、かっこよかった!」と納得した様子だった。
■アフタートークより 「自分史上、最強だったのはいつか?」
加藤「今回、“歴代最強”をテーマに討論してきましたが、みなさんにとって自分史上“最強”だったのはいつだったのか、聞きたいんですけど。ROLANDは?」
ROLAND「(前年比で)毎年、毎年、表面張力くらいの1年かなと思うわけなんですよ、成績的にいうと。でも、去年を今年もちゃんと更新しているので、僕は“今”ですね」
加藤「最新のROLANDが最高ってことね」
ROLAND「そう、最新のROLANDが最高!」
松井「カズ(三浦知良)さんも言ってたなあ、同じこと。年を重ねて昔より衰えているところがあっても今が最高のポテンシャルだって。KINGと一緒だ。かっこいい」
加藤「知ってたわけじゃないよね?」
ROLAND「知らなかったです。ナチュラルKINGでした(笑)」
加藤「槙野さんは?」
槙野「2021年、僕が浦和を退団する年の最後のゲーム(天皇杯決勝・大分戦)でゴールを決めて優勝して、サヨナラって言った時が自分史上、最強だったかな」
ROLAND「かっこよかった! あれは」
槙野「この後、僕はいないけど頑張ってって。コロナの時で、全員マスクして声を出してはいけない頃、(ゴールを決めた)その瞬間、国立競技場の全員が声出したんですよ」
加藤「松井さんは?」
松井「これ、どっちを言った方がいいんですかね」
加藤「プライベートか、サッカーか? どっちもひっくるめて」
槙野・ROLAND「ライベート聞きたいな」
松井「笑いを取りにいかずに真剣に言うと、29歳の2010年南アフリカW杯・カメルーン戦です」
槙野「あのアシストね」
松井「あの時です。(本田圭佑の決勝点につながるアシストがあった)あの時が一番輝いていました」
加藤「で、プライベートは?」
松井「欲しがりますね~(笑)。それはもういいです。加藤さんは?」
加藤「僕ですか? 自分史上最強…俺はやっぱりね、事務所に盾突いた時かな」
(一同大爆笑)
一同「ありがとうございます!」
加藤「あの時は関係ねぇ! もうどうなってもいいぜって思ってたから(笑)」
一同「あの時か~、確かにかっこよかった」
■演出:高野剛彰氏 コメント
「良い時の日本をめっちゃ褒めましょうよ!」。収録も終盤に差し掛かった時、MCを務める加藤浩次氏はそう言いました。ワールドカップで日本が勝つためには何が足りないのか?圧倒的ストライカーの不在など、“日本サッカーを加藤が斬る”スタイルで始まったこのシリーズ。第4弾にして、まさかこんな言葉が聞けるとは思っていませんでした。まだまだ予選じゃないか。浮かれるのは早い。と仰る方も多いかと思いますが、ちゃんと褒めるのも、我々メディアの務めと改めて気づかされました。ただ…褒めるばかりではないのが、やはり当番組のアイデンティティ。レジェンド陣、論客陣による鋭い提言にご期待ください。最後に、演出を務めた私自身も、あくまで“さらに向こうへ”の意識で制作しております。番組タイトルには、若き侍たちが、過去のレジェンド(SAMURAIたち)を越え、夢に見た世界一を、現実とする強さを見せてほしい――。そんな個人的な想いを込めさせていただきました。