プロ野球 最新情報
オフシーズンに突入した2024年のプロ野球。今年も多くの選手が戦力外通告を受け、野球人生の岐路に立たされている。中には将来を嘱望されるブレイク候補も含まれており、今後の動向から目が離せない状態だ。今回は、今オフに戦力外通告を受けた有望株選手を紹介する。
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菊田拡和
投打:右投右打
身長/体重:182cm/94kg
生年月日:2001年7月23日
経歴:常総学院高
ドラフト:2019年ドラフト3位
長打力を期待されて読売ジャイアンツに入団した菊田拡和。しかし、一軍で本塁打は記録出来なかった。
常総学院高校時代は、通算58本のアーチを積み重ねた菊田。規格外のパワーが高く評価され、2019年ドラフト3位で巨人から指名を受けた。
プロ入り後はファームで経験を重ね、高卒2年目の2021年には二軍で59試合に出場し、打率.271と一定の成績を収めた。
昨季は、5月に待望の一軍デビュー。しかし、6打席でプロ初安打は打てず、再び二軍降格。以降の一軍出場はなかった。
さらに、今季はコンディション不良により実戦復帰が遅れ、ファームでの出場もないまま戦力外通告を受けた。
12球団合同トライアウトでは、5打席でヒット1本を記録。23歳とまだまだ成長の見込みがあるだけに、今後の去就が注目される。
北浦竜次
投打:左投左打
身長/体重:184cm/99kg
生年月日:2000年1月12日
経歴:白鴎大足利高
ドラフト:2017年ドラフト5位
今オフ戦力外通告を受けた北浦竜次だが、育成選手として再スタートを切ることとなった。
白鴎大足利高校では、高校通算26本塁打のバッティングもさることながら、有望株左腕として注目を集め、北海道日本ハムファイターズから2017年ドラフト5位で投手として指名を受けた。
ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験すると、プロ初登板で初ホールドを記録。順調なスタートを切った。
プロ2年目以降は目立った成績を残せないシーズンが続いたものの、昨季はファームで防御率1点台と、安定したピッチングを披露。
今季は開幕一軍の座を手にした北浦。しかし、序盤は好投を続けていたものの調子を落とし、5月に登録抹消。その後の再昇格はなく、最終的に12試合登板、防御率3.18の数字となった。
今オフにまさかの戦力外通告を受けたが、その後、育成再契約を交わした。来季は支配下復帰を勝ち取り、一軍のマウンドで輝きを放ちたい。
遠藤成
投打:右投左打
身長/体重:178cm/85kg
生年月日:2001年9月19日
経歴:東海大相模高
ドラフト:2019年ドラフト4位
今季まさかの戦力外通告を受けた遠藤成は、オリックス・バファローズで再出発することとなった。
東海大相模高校では、1年春からベンチ入り。バッターとして高校通算45本塁打を放った一方、ピッチャーとしても非凡な才能を発揮し、2019年ドラフト4位で阪神タイガースから指名を受けた。
プロでは内野手として成長が期待されていたが、数年間はファームでも目立った成績を残せないシーズンが続いた。
それでも、高卒4年目となる昨季はファームで112試合に出場。打率.270の成績を残すと、今季は120試合の出場で打率.262、30盗塁をマーク。出塁率.392でウエスタン・リーグ最高出塁率のタイトルを獲得した。
しかし、同年も一軍出場を果たせず、10月1日にまさかの戦力外通告。去就が注目された中、オリックスが育成契約での獲得を発表した。
新天地ではまず支配下登録を目指すこととなるが、今度こそ一軍デビューを果たしたいところだ。
直江大輔
投打:右投右打
身長/体重:185cm/87kg
生年月日:2000年6月20日
経歴:松商学園高
ドラフト:2018年ドラフト3位
今オフに無念の戦力外通告を受けた読売ジャイアンツの直江大輔だ。来季は、育成選手として再起を図る。
松商学園高校では、2年夏に甲子園出場を経験。完成度の高さなどが高く評価され、2018年ドラフト会議で巨人から3位指名を受けた。
プロ2年目に一軍デビューを果たしたが、3試合の先発登板でプロ初勝利はならず。同年に椎間板ヘルニアの手術を受け、育成契約に移行した。
2021年に支配下へ復帰すると、2022年にはプロ初勝利を記録。昨季は中継ぎとして自己最多の16試合に登板し、6ホールドポイント、防御率3.86をマークした。
さらなる飛躍が期待された今季、ファームでは17試合登板で2勝3敗、防御率3.20と一定の成績は残したものの、最後まで一軍昇格を果たせず、オフに戦力外通告を受けた。
それでも、戦力外通告から約1週間で育成契約を打診されて再契約。その後、右肘のクリーニング手術を受けた。まずは支配下復帰を果たし、ブレイクを狙いたい。
上田洸太朗
投打:左投左打
身長/体重:184cm/91kg
生年月日:2002年9月6日
経歴:享栄高
ドラフト:2020年育成選手ドラフト2位
一時は頭角を現していた中日ドラゴンズの上田洸太朗。だが、近年はプロの壁に阻まれていた。
享栄高校では1年夏からベンチ入りすると、翌年からはエース左腕として活躍。迎えたドラフト会議では、育成2位で中日入りが決定した。
ルーキーイヤーからファームで圧倒的なピッチングを披露し、2022年5月に支配下契約を奪取。同年は8試合に先発登板し、1勝5敗ながら防御率2.83をマークするなど、将来のエース候補と期待された。
しかし、その後は成績を伸ばせず。昨季は一軍で13試合に中継ぎとして登板し、防御率4.50という成績に終わった。
今季はファームでも9試合の登板で2勝4敗、防御率4.81と苦しみ、一軍登板を果たせず。オフに戦力構想外が告げられた。
12球団合同トライアウトでは、持ち味の制球力で打者2人を凡退に打ち取った。他球団の獲得はあるだろうか。
清宮虎多朗
投打:右投左打
身長/体重:190cm/84kg
生年月日:2000年5月26日
経歴:八千代松陰高
ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位
威力抜群のストレートが魅力の清宮虎多朗。今年が最後の開催となる12球団合同トライアウトでの猛アピールを実らせた。
八千代松陰高校では、2年秋からエースを務めた清宮。荒削りな部分も見られたが、スカウトが大勢集まるほどの選手となった。
将来性豊かな右腕は2018年ドラフトで、東北楽天ゴールデンイーグルスから育成1位で指名を受け入団。
当初は先発投手として入団したが、2021年にトミー・ジョン手術を受けたこともあり、抑えに転向。経験を重ね、昨季は自己最速の161キロを記録。ファームでは防御率4.00、22セーブをマークした。
今季はプロ初登板を果たしたが、3試合の登板で防御率12.00と一軍で結果を残せず。同年はファームでも成績を落とし、戦力外通告を受けた。
それでも、12球団合同トライアウトでは最速154キロを計測するなど、ポテンシャルの高さを証明。その後、北海道日本ハムファイターズと育成契約を締結することとなった。
【了】