ゲーミングデバイスの製造・販売などを行うAYANEOは、2024年11月21日に新製品発表会を開催した。発表会には、同社CEOのArthur Zhang(アーサー・チャン)氏が登壇。2024年末から2025年初頭に発売される製品を紹介した。
ゲームボーイをオマージュした見た目の「AYANEO Pocket DMG」
今回発表された製品の中でも、目玉は「AYANEO Pocket DMG」だろう。「ゲームボーイ」をオマージュしたレトロなデザインが特徴の縦型Androidゲーミングデバイス。QualcommのSnapdragon G3x Gen 2を搭載しており、3.92インチの有機ELディスプレイ(OLED)で、最新のモバイルゲームを楽しめる。画面の解像度は1,240×1,080、画素密度は419PPI、輝度は450nitsをほこる。
発売は2025年2月を予定。「ムーンホワイト」と「アークティックブラック」に加えて、「レトロカラー」をラインアップする。
価格は、8BG/128GBで84,800円(12月1日までの先行予約価格80,560円)、16GB/512GBが109,800円(12月1日までの先行予約価格104,310円)、レトロカラーのみ16GB/1TBで124,800円(12月1日までの先行予約価格118,560円)。サイズは91.5×151×15~22.3mm、重さは約278g。バッテリーは6,000mAhでレトロゲームなら10時間以上プレイできるという。
本体の左下には「ホールセンサー ジョイスティック」を採用。右側にはスティックがなく、代わりにタッチパッドを搭載している。
アーサー氏は、「縦型デバイスで2つのスティックを搭載するのはデザイン的によくない」と考える一方で、「操作性を考慮すると右側にもスティックがあったほうがいい」と思っているため、「デザイン性と操作性を両立するべくタッチパッドを採用した」と背景を説明。しかも、スティックとタッチパッドは「押し込み」操作にも対応する本格仕様だ。
また、サイドには「スクロールホイール」を採用。スライドで音量調節できるほか、長押しするとウィンドウが表示され、音量調節以外のさまざまな機能に変更可能だ。今後のアップデートで機能の追加を予定している。
背面には、R1/R2・L1/L2ボタンを実装した。自然に下方に傾斜し、人差し指にぴったりとフィットする大きさに設計。自然で快適な位置に指を置くことができる。
7インチOLED搭載のAndroidゲーミングデバイス「AYANEO Pocket EVO」
もう1つの新商品が、7インチの有機ELディスプレイ(OLED)を搭載したAndroidゲーミングデバイス「AYANEO Pocket EVO」。165Hzのリフレッシュレートのほか、最大輝度は800nitsで、HDRにも対応する。
発売は2025年2月を予定。カラーは「スカイホワイト」「スターリーブラック」のほか、限定版として「レトロパワー」を用意する。価格は、8GB/128GBが89,800円(12月1日までの先行予約価格が85,310円)、12GB/256GBが104,800円(12月1日までの先行予約価格が99,560円)、16GB/512GBが119,800円(12月1日までの先行予約価格が113,810円)。なお、8GB/128GBはスカイホワイトのみラインナップする。
サイズは約260.5×100×17~33.9mmで、最薄部はわずか約17mm、重さは約478g。SoCには、QualcommのSnapdragon G3x Gen 2を採用した。また、本体内部にHDリニアモーターを搭載しており、デバイス本体のほか、ボタン振動、音の振動など、ゲームのフィードバックを提供する。
「AYANEO Pocket S」には2つの新カラーが追加
すでに発売済みの「AYANEO Pocket S」には、「さくらピンク」と「レトロパワー」の新色が追加される。表面にUV加工を施したほか、ボタンも新しいものに変更された。
「AYANEO Pocket S」はSnapdragon G3x Gen2を搭載したAndroidゲーミングデバイス。約213.9×85×14mmのサイズ、重さ約350gの本体に、6インチのディスプレイを搭載する。
発売は2025年1月を予定。価格は、12GB/128GBが94,800円(12月1日までの先行予約価格が85,320円)、16GB/512GBが114,800円(12月1日までの先行予約価格が103,320円)、16GB/1TBが119,800円(12月1日までの先行予約価格が107,820円)。
「AYANEO Retro Mini PC AM01S」や「AYANEO 3」の情報もチラ見せ
AMD Ryzen 8000HSを採用した小型のPC「AYANEO Retro Mini PC AM01S」の紹介も行われた。新たに4インチのディスプレイを搭載していて、Windowsではマルチスクリーンとして使うこともできるそう。発売は来春を予定する。
さらに、今冬発売予定のグラフィックドッキングステーション「AYANEO Starship Graphics Dock AG01」やフラッグシップWindowsハンドヘルド「AYANEO 3」の予告も行われた。
「AYANEO 3」には、7インチのLCDモデルと、7インチのOLEDモデルを用意。プロセッサーは「Ryzen 7 8840U」と「Ryzen AI9 HX 370」から選択できるという。
また、人間工学に基づいて設計された背面ボタンや、トリガーロック機能などを搭載する。詳細は12月に発表予定だ。