りんかい線の新型車両71-000形(ななまんいっせんがた)が総合車両製作所を出場し、機関車の牽引で輸送されている。埼玉県内の高崎線で、EF65形2067号機に牽引され、大宮方面へ向かう姿を見ることができた。71-000形は2025年度下期の営業運転開始を予定している。
東京臨海高速鉄道は1996年3月の第一期事業区間(新木場~東京テレポート間)開業以来、30年近くにわたり70-000形(ななまんがた)を使用してきた。りんかい線および相互直通運転を行うJR埼京線などで活躍する70-000形に代わる新型車両として、71-000形の導入を計画している。第1編成が2025年下期に営業運転を開始した後、2027年度上期までに全80両(10両編成×8編成)を導入するという。
71-000形は丸みのある外観デザインで、海や波のおおらかさを取り入れている。車体前面は70-000形の色彩を継承しつつ、「優しい微笑み」をイメージしたカラーリングとし、臨海副都心を訪れる人に親しみを感じてもらうことをめざした。前面上部のひさし形状が横方向への広がりを強調。車体側面はホームドアの高さを考慮し、車両腰部から上部にかけてのカラーリングとした上で、エメラルドブルーのグラデーションにより東京湾ウォーターフロントの水辺の空間を表現している。
内装はホワイトを基調にグレーやネイビーでまとめ、座席はグレーとブルーを基調としたブロック柄で都会的かつクールな雰囲気を表現するとのこと。これからの東京臨海副都心における輸送を担う車両として、安全・安定・安心輸送とニーズに沿ったサービス向上をめざすとしている。
今回輸送された71-000形の第1編成に関して、EF65形2067号機の後方に連結された車両が10号車(71-110)、最後尾車両が1号車(71-101)となっていた。運転台の窓に「ID-171」の表記も。1号車の運転台に「りんかる」(りんかい線イメージキャラクター)が添乗しており、その下に「はじめまして りんかい線 新型車両です」と記されてあった。