アメリカ代表のリッチ・ヒル(撮影=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

 メジャー13球団を渡り歩き通算90勝を挙げる44歳の左腕リッチ・ヒルは、アメリカ代表の一員として『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』に参加している。

 44歳にして初のアメリカ代表となったヒルは、代表チームでプレーする事を決意した理由について「普通は20歳の時にやる事だよね」とニッコリ。「今は野球が好きで試合に出るのが好きなんだ。国のためにプレーする機会を得ることは素晴らしいこと」と国を背負ってプレーすることに誇りを感じている。

 「日本代表、アメリカ代表、ベネズエラ代表、ファンは皆どんなチームか知っていると思う。A代表であろうと何であろうと、自分の国を代表する機会を得て、アメリカでもここ日本でも、ロッカールームにはその国の代表が世界中から集まっている。 とてもユニークなことだし、そうすることで、人々が共通の場所を見つけてお互いを理解することができるんだ」。

 ヒルは今大会オープニングラウンドのプエルトリコ戦、メキシコ戦に先発し、ここまで2試合・6回1/3を投げ、3被安打、9奪三振、2与四球、防御率0.00と抜群の安定感を誇る。

 「(身体の状態は)とてもいいね。 まだ44歳だから(笑)。今日の練習はとても良かった。気持ち的には明日はブルペンだとしても、ワールドシリーズだとしてもそれがどこであろうと関係ない」と頼もしい言葉。

 「努力の種類や結果がどうであれ、僕にとっては努力する事がすべてなんだ。結果を考えすぎずにボールを投げる瞬間に集中することが、他の人と違いを生むんだ」と話した。

 ヒルは、今夜行われる日本代表戦に先発予定となっている。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)