トヨタ自動車とKINTOが手掛けるクルマのアップグレード事業「KINTO FACTORY」で取扱いアイテムが拡大中だ。今回はトヨタ「クラウン(クロスオーバー)」向けに「ホイールデザインカスタマイズ」の提供を始めた。ホイールがどう変わるのか、実物を確認してきた。
品ぞろえは開始当初の3倍に
「KINTO FACTORY」ではトヨタ/レクサス/GRの3ブランドのクルマに対する「アップグレード」を展開している。ラインアップとしては例えば、「アルファード/ヴェルファイア」(先代モデル=30系)のパワースライドドアの開閉を従来比で約20%速くする「クイックドア」(両側ドアで1.98万円)や、アル/ヴェル、「クラウン(スポーツ)」、「クラウン(セダン)」などのクルマに提供している「メーターデザインアップグレード」などのアイテムがある。
アイテム数は徐々に拡大中。事業開始から約1年の2023年第1四半期時点で約30点(対象車種は約10車種)だったラインアップは、2024年11月時点で約90点(約30車種)まで増加した。毎月数アイテムをコンスタントに発売しており、今後も品ぞろえを拡充していく方針だ。
担当者に聞くと、これまでの売れ筋商品としては、スライドドアの高速化のほか、レクサス「NX」向けに2024年4月に発売した「イルミネーションアップグレード」(6.6万円)が予想を超える大ヒットを記録したとのこと。通常の数倍のペースで受注が殺到(発売直後に400件に到達)し、現在は一時的に予約の受け付けを停止(年末年始に再開予定)しているそうだ。
新発売のアイテムは?
「KINTO FACTORY」では今回、「クラウン(クロスオーバー)」向けに「ホイールデザインカスタマイズ」という新商品を発売した。購入時には選べないホイールを購入後の車両に後付けで装着できるという内容だ。
対象となる車種(グレード)は2022年に発売した「CROSSOVER RS “Advanced”」「CROSSOVER RS」「CROSSOVER G “Advanced・Leather Package”」「CROSSOVER G “Leather Package”」および2024年に一部改良を実施した「CROSSOVER RS」「CROSSOVER Z」の計6車種。
このうち「CROSSOVER Z」「CROSSOVER G “Advanced・Leather Package”」「CROSSOVER G “Leather Package”」の3車種は、上級グレード「CROSSOVER RS」に標準装備となる「21×7 1/2J アルミホイール(切削光輝+プラック塗装)」へのカスタマイズが可能になる。料金は作業工賃込みで25.069万円だ。
また、全6車種で、クラウン専門店「THE CROWN」限定の特別仕様車「CROSSOVER RS “THE LIMITED-MATTE METAL”」の特別装備である「21×7 1/2J アルミホイール(マットブラック塗装)」への変更が可能となった。価格は工賃込みで25.949万円。
ちなみに、どのグレードを買ったとしても全てのホイールを購入時に選べるようにしておけばいいのではないかと思ったのだが、それだと組み合わせの数がかなり増えてしまって、生産現場の負担となるため難しいのだという。
ホイールデザインカスタマイズは2025年春にクラウン(スポーツ)、同年夏にクラウン(セダン)に対象車種を拡大する予定。
もうひとつ、これは新商品というより既存商品の対象車種拡大なのだが、「メーターデザインアップグレード」にクラウン(クロスオーバー)全グレードと「ランドクルーザー250」一部グレードが追加となった。既存のメーターデザイン4種類(「Casual」「Smart」「Tough」「Sporty」)に加えて、「Metalic」と「Classic Gear」の2種類が新たに選べるようになるサービスだ。価格は9,900円。