JR東日本盛岡支社は、大雨災害で運転見合わせとなっていた山田線の全線運転再開を受けて、年末年始に臨時列車の快速「ふるさと宮古」を運転すると発表した。今冬は他にもイベント開催に合わせた臨時列車の運転、快速「リアス」の区界駅への臨時停車を予定している。
山田線(盛岡~宮古間)は8月27日の大雨被害により、上米内~宮古間で列車の運転を見合わせ、「106バス」による振替輸送を実施してきた。JR東日本盛岡支社によれば、岩手県など関係者と検討し、線路内に流入した土砂等を撤去するとともに、土砂等の流入を防ぐ設備の設置工事を進めてきたという。12月20日前後の運転再開を見込んでおり、具体的な日程は決まり次第、改めて発表される。
全線運転再開を受けて、山田線では既存の快速・普通列車に加え、年末年始期間に臨時列車の快速「ふるさと宮古」を設定した。運転日は12月28~31日と1月2~5日。下りは盛岡駅8時51分発・宮古駅11時21分着、上りは宮古駅13時32分発・盛岡駅15時55分着とされ、盛岡~宮古間で途中の上米内駅、陸中川井駅、茂市駅に停車する。車両はキハ110系1両(全車自由席)を使用する。
その他、宮古市で開催される「宮古真鱈まつり」に合わせ、1月26日に快速「宮古真鱈号」を設定。下りは盛岡駅8時51分発・宮古駅11時19分着、上りは宮古駅14時47分発・盛岡駅17時22分着(下り・上りともに途中停車駅なし)とされ、キハ110系2両編成(ヘラルボニーラッピング車両。一部の日を除く)を使用し、全車指定席で運転される。快速「リアス」(盛岡~宮古間で下り2本・上り1本を設定)は2月2・9・11・16日、区界駅周辺でのイベント開催にともない、区界駅に臨時停車(上りは同駅10時53分発、下りは同駅12時2分発・14時2分発)する。