視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(11月11日~17日)を発表した。

  • 大仁田厚=2015年1月

    大仁田厚=2015年1月

『踊る大捜査線』現代も変わらぬ注目度の高さ

この週のランキングも、 映画、バラエティなど、さまざまなジャンルの番組がランキング上位を飾った。

TBS金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』は、コア視聴層で先々週2位、先週は1位にランクインしていたが、今週は個人全体で3位に入り、回を増すごとに幅広い層の注目度を獲得してきている。第6話では、洸人(柳楽優弥)の姉・愛生(尾野真千子)が逮捕される衝撃的な展開が描かれ、視聴者を引き込むスリリングな内容となった。愛生が息子・愁人の殺害をほのめかすシーンは、SNS上でも大きな反響を呼んだ。プロデューサーの松本友香氏が「すべての真相が見えてくる回」と予告した通り、物語は新たな局面を迎えている。

フジテレビは、映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』を、映画『室井慎次』2部作の公開を記念して放送。2012年に公開された作品が、個人全体で7位、コア視聴層で4位にランクインし、現代においても変わらぬ注目度の高さを示す結果に。織田裕二演じる青島刑事が国際環境エネルギーサミットでの連続殺人事件に挑む姿に、多くの視聴者がくぎづけになった。

さらに、当時無名だった俳優たちが多く出演していることもSNSで話題に。NHK朝ドラ『虎に翼』で活躍した滝藤賢一、岡部たかしの若かりし頃の出演シーンが登場し、新たな視聴者層の関心も惹きつけたようだ。

コア視聴層8位の『クレイジージャーニー2時間SP』(TBS)は、10周年を記念した特別編で、丸山ゴンザレス氏によるブラジル・サンパウロの「ドラッグ遊園地」潜入取材が衝撃的だと反響を呼んだ。また、松本人志の過去映像が番組冒頭で流れたことで、SNS上で賛否両論が巻き起こり、番組の注目度を一層高める結果となった。

  • コア視聴層ランキング

  • 個人全体ランキング

「相変わらず鬼畜発想」「67歳であの元気さはすごい」

今週の『水曜日のダウンタウン』(TBS)も、独自の切り口と過激な企画で視聴者を魅了し、コア視聴層(66.9%=3位)と個人全体(64.3%=6位)の両ランキングで高い注目度を集めた。

中でも話題をさらったのは「大仁田厚、実年齢より上に見られる事などないので万が一上を言われたら即電流爆破説」。JR巣鴨駅近くの特設セットで、67歳の大仁田厚が「若見え」対決に挑戦し、一般人5人との対戦に臨むも全敗。そのたびに電流爆破の洗礼を受けるという、番組らしい過激な展開に視聴者はくぎづけとなった。

SNSでは「大仁田厚」や「電流爆破」がトレンド入りし、「この馬鹿馬鹿しさが最高」「相変わらず鬼畜発想で好き」「67歳であの元気さはすごい」などのコメントがあふれた。

放送後、大仁田はX(Twitter)を更新し、ニューヨークの2人やロケ地となった巣鴨への感謝をつづりつつ、「一勝もできませんでした」とユーモラスに報告。視聴者や大仁田ファンを喜ばせていた。