日産自動車は任意団体「work with Pride」が策定したLGBTQ+などの性的マイノリティに対する企業の取り組みへの評価指標「PRIDE指標2024」で最高ランクの「ゴールド」を受賞した。2017年に自動車業界で初めて最高位「ゴールド」を獲得して以来、8年連続の受賞となる。
日産の取り組みは?
同社は社内の取り組みとして、全従業員向けにLGBTQ+のeラーニングやセミナーなどの社内啓発活動を定期的に実施している。2019年8月1日からは同性婚と事実婚に対して、結婚事由により取得可能な休暇制度の適用と結婚祝金の支給を開始した。
さらに2024年4月からは、同性婚や事実婚を法律上の婚姻と同等に扱う人事制度の範囲を拡大している。また、当事者やアライ(支援者)の従業員が中心となる従業員リソースグループの活動を社内の公式活動として支援していくなど、さらに取り組みを強化している。
社外の取り組みとしては、アジア最大級の性的マイノリティのためのイベント「東京レインボープライド」に協賛企業として2019年から参画し、2023年度には従業員リソースグループメンバーと共にパレードにも初めて参加した。これらの社内外における継続的な取り組みが、今回の「ゴールド」評価獲得につながった。
今回の受賞に際して日産では「今後も、従業員一人ひとりが自分らしく、活き活きと働けるインクルーシブな職場づくりを推進します」とコメントとしている。