マイナビの調査で、10月のインターンシップ・仕事体験の参加状況と、参加したプログラムの種類が判明しました。
この調査では、インターンシップや就活準備の情報を収集する際のSNSの利用状況なども聞いています。今回は、「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」を基に、学生の就活準備状況を確認します。
10月のインターンシップ・仕事体験の参加率は44.1%
「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」は、マイナビ2025会員を対象に実施したWEBアンケートで、1,908名の回答が寄せられています。
それによると、10月単月のインターンシップ・仕事体験の参加率は44.1%。9月より27.3ポイント減少しているようです。夏休みも終わり、授業も再開されたばかりなので、インターンシップや仕事体験になかなか時間を避けないというのが実状かと思われます。
就業体験があるプログラムへの参加率が減少
授業やクラブ活動、アルバイトなどとのスケジュール調整が必要となることから、参加プログラムの種類も変化しているようです。
就業体験があるプログラムの中で、「5日以上(1週間程度)」のプログラムの参加が3.5%(前月比マイナス12.3ポイント)となったほか、「2~4日程度」のプログラムの参加が6.4%(前月比マイナス15.8ポイント)と前月より大幅に減少し、「半日・1日」のプログラムの参加も38.0%(前月比マイナス14.3ポイント)となりました。
リアルな情報収集をするために、就業体験があるプログラムに参加しようと思っても、冬休みまでは複数日程のプログラムへの参加は難しくなっているのかもしれません。
就活準備の情報収集はLINE、X、Instagramが主流
今回の調査では、インターンシップや就活準備の情報収集に活用しているSNSの利用実態についても聞いています。
最も多く利用されたSNSはLINE(公式アカウントなどのトーク機能を利用)で45.6%。次いで、X(旧Twitter)の36.4%、Instagramが32.7%と続きます。
過去3年間の利用状況を比較すると、XやInstagramの利用率は少しずつ減少していますが、TikTokだけは増加傾向で、SNSの利用にも変化の兆しが感じられます。
インターンシップや就活に向けて約3割はSNS利用を見直し
また、インターンシップや就職活動に向けて、SNSの利用方法を見直したかどうか聞いたところ、44.9%が「今までも匿名や非公開で使っていたため見直しはしていない」と回答。「見られて困ることは無いので、今まで通り実名で利用している」との回答が31.8%ありました。
一方で、「非公開設定にした」(13.8%)、「実名で使うのをやめ、特定されないような名前・アイコンに変更した」(7.5%)、「インターンシップ・就活専用のアカウントを新たに作成した」(5.0%)、「企業に見られたら困る投稿・写真を非公開・削除した」(3.1%)など、合計すると全体の約3割の学生が、SNSの利用方法を見直していることが判明しました。
今回は、最新のインターンシップ・仕事体験参加状況と、SNSの利用実態について確認しました。今後も引き続き2026年卒学生の就活準備状況を注視していきます。