ジョブズリサーチセンターは、「就業時間調整者に関する調査2024」結果を11月15日に発表した。同調査は2024年9月13日~9月17日の期間、全国18~74歳の男女で調査回答時の雇用形態がアルバイト・パート、契約社員、派遣社員のいずれかかつ、何らかの理由で働く時間を制限している2,162人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • あなたは現在、何らかの理由で働く時間を制限していますか

就業調整の有無について聞いたところ、「現在、働く時間を制限している」人は51.1%だった。男女別に見ると、女性が57.5%、雇用形態別ではアルバイト・パートが62.2%と高かった。

  • あなたは現在、何らかの理由で働く時間を制限していますか。制限している方はその理由について、当てはまるもの全て教えてください

就業調整をしている理由について尋ねたところ、「心身ともに健康的に働くため」(41.3%)が最も高く、「住民税・所得税の非課税、配偶者控除(手当)を受けるため、社会保険の扶養内で働きたいから(いわゆる「年収の壁」)」(27.8%)、「家事、育児や介護など他に優先することがあるから」(23.7%)と続いた。

また、男女別に見ると、男性では「勤務先から提示された勤務時間だから(希望よりシフトが少ない)」が26.2%と女性よりも高く、いわゆる「年収の壁」を意識した就業調整は5.7%と女性と比較して低いことがわかった。

  • あなたが現在、働く時間を制限しているのは誰の意向ですか

就業調整は誰の意向かを聞いたところ、当てはまるもの全て/最も影響しているものどちらも、「あなた自身」が最も高く、次いで「勤務先」が続いた。また、「勤務先」と回答した割合は、性別では男性の方が高く、年代別では60歳以上が高いことがわかった。年代が上がるにつれ、勤務先の意向で就業調整をしていることがうかがえるという。