イカロス出版は18日、かつて上野~札幌間で1日おきに往復していた豪華寝台特急に思いをはせる書籍『寝台特急「カシオペア」メモリアルBOOK』(A4変形判96ページ、1,980円)を同日に発売したと発表した。
寝台特急「カシオペア」は、多くの鉄道ファンらにとって「一度乗ってみたい」と憧れ的存在だった列車。2016年3月の北海道新幹線開業を前に定期運行を終了し、その後も団体ツアー列車「カシオペア紀行」「カシオペアクルーズ」として運転されたが、最近は新しい募集も少なくなり、その動向に多くの鉄道ファンから注目が集まっているという。
『寝台特急「カシオペア」メモリアルBOOK』では、まず「カシオペア」に使われているE26系客車の各形式について、車体両側面の写真に加え、側面イラスト、透視イラスト、車内配置図を添えてわかりやすく解説。4クラス7種類ある個室は写真を大きめに使用し、全タイプを掲載した。予備電源車の概要やダイニングカー・ラウンジカーの魅力なども紹介し、乗ったことがある人にとっては懐かしく、未乗のファンにとっては貴重な資料となる内容にまとめた。
上野~札幌間で定期運行していた頃、雑誌「旅と鉄道」に音楽家の森ミドリ氏が乗車記を執筆しており、『寝台特急「カシオペア」メモリアルBOOK』で写真を一部変更するなど再構成した上で掲載。「カシオペア」を牽引した機関車や、団体専用列車としての「カシオペア」も紹介している。