江原啓之「骨は骨。魂とは関係ありません」“家族の墓”について悩む相談者に届けた言葉とは?
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
実母は、86歳になります。母は28年前に父を病気で亡くし、今は「彼」と籍を入れず同居しています。「彼」も優しい方で、私の子どもたちにも良くしてくれ、子どもたちも「じいじ」と呼んで過ごしていました。

母は、「彼」を自分の墓に入れると断言しています。「自分が買った墓だから誰にも文句は言わせない」と言っていますが、私の弟家族は反対しています。私も、お世話になったからといって「彼」が母のお墓に入る必要があるのだろうか……と悩みます。

ちなみに「彼」は幼い頃に両親を亡くし、苦労し、離婚歴があり、親戚付き合いもなく、天涯孤独のようです。他人の墓に入るなら、生前に納骨堂でも用意しておけばいいのではないでしょうか? 江原さんのお考えを聞きたくメールしました。

<江原からの回答>
江原:普通、こういう話が話題に上がるときは「彼」と呼ばれる方とご家族の関係が、あまり思わしくないときだと思うんです。でも、その「彼」はみなさんのことを自分の子どもや孫のように思って、優しく接してくださっているのですよね? 弟さん家族が反対しているのは、要するに亡くなったお父さんを思って、「それは嫌だ」と思っていらっしゃるのでしょうか。

「私の考えを聞きたくてメールしました」と書いてくださっているので、正直に申し上げます。入れて良いじゃないですか。世間ではよく「他人を自分の墓に入れてはいけない」とか言う方もたくさんいますよね。でもね、もうそんなことを言っている時代じゃないですよ。人類、みな家族。なんだったら私なんか最近、お墓はいらないかな? と思っちゃうんですよ。どこか美しい山に公園なんかを作って、樹木葬みたいにしてみんなでそこに入りませんか? と思うんです。

28年前に亡くなったお父さんが、「彼」がお墓に入ることで、そんなにジェラシーを感じると思います? 私は仮に自分が先に死んで28年経ったとして、自分の死後、うちの妻をそんな風に良くしてくれる人がいたのだと知ったら、「ああ、良かったなぁ」と思いますよ。子どもたちにとっては神格化してしまう部分もあるかもしれませんが、向こう(あの世)に還ったらみんな寛大です。まして、「彼」は天涯孤独な方なのでしょう? かわいそうじゃないですか。みなさんにもっと愛が欲しいなと思います。

骨は骨。魂とは関係ありません。入るスペースがあるのなら、骨を入れてあげれば良いじゃないですか。それだけの問題です。軽く考えましょう。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「皆さん“天のしずく”です」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子