NLC野中腰痛クリニックは、冬に腰痛や坐骨神経痛が悪化した経験がある1,000人を対象に、「冬場の腰痛や坐骨神経痛とその対策」に関する調査を実施した。調査期間は2024年10月17日~2024年10月18日で、調査方法はPRIZMAによるインターネット調査であった。

はじめに、「腰痛や坐骨神経痛を感じ始めてどのくらい経ちますか?」と質問したところ、「1年未満」(7.6%)、「1~3年未満」(13.2%)、「3~5年未満」(16.2%)、「5~7年未満(11.2%)」、「7~9年未満」(4.9%)、「9~11年未満」(5.9%)、「11年以上」(41.0%)という結果となった。

腰痛や坐骨神経痛は多くの人にとって長期的な問題であり、約4割が11年以上症状を抱えていることがうかがえる。

「冬になると痛みが悪化すると感じますか?」と質問したところ、6割以上が「はい」(60.5%)と回答した。寒冷な気候が坐骨神経痛に大きな影響を与えているようだという。

また、「冬になると痛みが悪化する」と回答した人に「冬の腰痛や坐骨神経痛の痛みは、他の時期と比べてどのように感じますか?」と質問したところ、「少し痛みが増す」(63.3%)、「かなり痛みが増す」(32.1%)、「非常に痛みが増す」(4.6%)となった。約6割が「少し痛みが増す」、約3割が「かなり痛みが増す」と感じていることが明らかになった。

「冬になると痛みが悪化する」と回答した人に「冬に腰痛や坐骨神経痛が悪化することで日常生活に支障がありますか?」と質問したところ、約7割が「はい」(73.7%)と回答した。寒冷期の症状悪化が生活の質に大きな影響を与えていることがうかがえる。

また、「腰痛や坐骨神経痛が悪化することで日常生活に支障がある」と回答した人に、「腰痛や坐骨神経痛が日常生活に与える影響はどの程度ですか?」と質問したところ、「ほとんど支障がない」(22.9%)、「少し支障がある」(67.8%)、「大きな支障がある」(9.3%)となった。

約7割が「少し支障がある」と回答したことから、痛みが日常生活に影響を与えるものの、完全に活動を制限するほどではないことがうかがえる。しかし、約1割にとっては大きな支障があり、特に寒さによって悪化するため、対策が必要と言えるとのこと。

「腰痛や坐骨神経痛が悪化することで日常生活に支障がある」と回答した人に、「どのようなことに支障がありますか?(複数回答可)」と質問したところ、「仕事」(64.0%)と回答した人が最も多く、次いで「家事」(46.4%)、「趣味・レジャー」(29.1%)となった。

腰痛や坐骨神経痛が悪化することで、仕事や家事といった日常生活の基盤となる活動に支障が出てしまうようだという。他にも趣味やレジャーにも影響が出るため、痛みが生活全般にわたって幅広く影響を及ぼしていることもうかがえる。

「腰痛や坐骨神経痛があるため、冬に避けている活動はありますか?」と質問したところ、約3割が「ある」(29.4%)と回答し、実際に行動に制限をかけている人が一定数いることが明らかになった。

「痛みが悪化しないように、日常生活において何か対策をしていますか?」と質問したところ、約6割が「はい」(61.8%)と回答した。痛みに対する予防意識が高いことがうかがえる。

「対策をしている」と回答した人に、「どのような対策をしていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「適度な運動を心がけている」(46.8%)と回答した人が最も多く、次いで「定期的にストレッチをしている」(36.9%)、「正しい姿勢を意識している」(32.7%)となった。筋力の維持や柔軟性の確保が、痛み予防に効果的と考えられるとのこと。また、姿勢改善も重要視されているため、日常的な身体の使い方に気を配ることが、多くの人にとって有効と認識されているようだという。

「その対策の効果を感じますか?」と質問したところ、「とても感じる」(17.2%)、「やや感じる」(60.4%)、「あまり感じない」(21.0%)、「全く感じない」(1.4%)となった。「とても感じる」「やや感じる」と回答した人を合わせると、約8割が行っている対策に一定の効果を感じていることがうかがえる。

一方で、約2割は効果をあまり感じていないことから、個々の状況に合わせたより効果的な対策が求められるようだという。