写真アプリをつらつら眺めていると、「重複項目」の文字が。タップして開いてみると、なるほど、そっくりな写真が並んでいるので、同じものを何枚持っていてもムダだから削除を勧めているのだな、と察しはつきます。しかし、よく見ればところどころ違うような...不思議に思うのも無理はありません。
写真アプリにおける重複項目とは、被写体や構図など見た目が一致している写真のことです。判断基準は「同じ項目のコピーでメタデータが異なるもの」、および「見た目は同じでも解像度、ファイルフォーマット、またはその他の微妙な点で異なるもの」とされており、データが完全に一致しているかどうかは問われません。
たとえば、オリジナルの写真とそのフォーマットを変更した2枚の写真は、重複項目としてカウントされることがあります。iPhoneで撮影したときにはHEIFフォーマットだった写真をパソコンへ転送し、そこでJPEGに変換したものをiPhoneに戻せば、重複項目を意図的に作り出せます。
位置情報や撮影日時が異なるだけの写真も、重複項目としてカウントされます。たとえば、コピー(複製)した写真の位置情報を削除したり、撮影日時を変更したりすると、オリジナルと重複する写真として扱われます。
重複項目としてカウントされた写真は、iOS 18.1の写真アプリでは「ユーティリティ」にある「重複項目」で確認できます。この画面では、重複した写真を結合することができますが、実際には重複する写真のうち関連性の高いデータを組み合わせた1枚が残され、残りは「最近削除した項目」に移動されるという処理が実行されます。