青山商事は、洋服の青山の店舗などに設置している「リサイクリングボックス」から回収したスーツのウールを取り入れた循環型スーツ「ウエアシフトスーツ」を、11月12日から「洋服の青山」全店および、公式オンラインストアで販売する。
青山商事は、2023年10月から「終わらない服をつくろう。」を宣言コピーに、全国の「洋服の青山」および「スーツスクエア」の店内へ、不要になった衣類などを回収するリサイクリングボックスを設置。2024年3月に、グループ会社である「メルボ紳士服工業」の工場で出た裁断クズを再利用し、リサイクルウールを取り入れた「ウエアシフトスーツ」を企画した。環境負荷軽減の取り組みとして、新たな視点で企画したスーツとのこと。
ウールのリサイクルは、繊維の長さが短いため再生が難しいとされているほか、生産過程で手作業が多く、均一な品質を保つことが困難なことから時間と手間がかかるとされているという。今回は、古くからリサイクルウールを手掛けている尾州地域で、リサイクリングボックスから回収したスーツを仕分け、紡績、仕上げまで一貫して行ったものを使用。また、ウール以外の素材も大半がリサイクル素材を採用しており、環境に優しい循環型スーツとなっているという。
「ウエアシフトスーツ」(4万3,890円)は、(1)ブラウン、グレー(ストライプ柄)、ネイビー、グレー(ヘリンボーン柄、グレンチェック柄)/(2)ブラウン、グレー(織柄)の7パターン展開。素材は、(1)ウール32%、ポリエステル46%、レーヨン16%、ナイロン5%、アクリル1%(※ポリエステル29%以外は全てリサイクル素材)/(2)ウール64%、ポリエステル24%、ナイロン6%、カシミヤ4%、ポリウレタン2%(※ポリウレタン1%以外は全てリサイクル素材)となっている。また、サイズ展開は(1)YA3~8、A4~8、AB4~8、BE4~8/(2)YA4~7、A4~7、AB4~7。