視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(11月4日~10日)を発表した。

  • 『海に眠るダイヤモンド』に出演する神木隆之介(左)と杉咲花

    『海に眠るダイヤモンド』に出演する神木隆之介(左)と杉咲花

ナレーション・テーマ曲の変更も注目度向上の背景に

この週のランキングで、 個人全体(2位)と13~49歳男女のコア視聴層(3位)でともに上位にランクインしたのは、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』第3話。神木隆之介主演のこのドラマは、長崎県の端島(軍艦島)を舞台に時代を超えた愛と友情、家族の物語を描く作品だ。初回放送で世帯視聴率(※REVISIO調べ)トップを獲得し、そのまま好調さを維持している。

注目は、4日に放送され個人全体で3位にランクインしたNHK『ブラタモリ』。今回は3夜連続放送の最終回で、「東海道“五十七次”の旅」シリーズのクライマックスとして、五十六番目の宿場町「枚方宿」から五十七番目の宿場町「守口宿」、そして大阪市内のある「橋」を目指した。 「守口宿は豊臣秀吉が整備した街道を徳川幕府が再利用したものだった」など、東海道に秘められた謎を次々とタモリが解き明かしていく、番組ファンや歴史好きにはたまらない回となった。

また、約8カ月ぶりの復活が話題を呼んだ本放送では、長年ナレーションを務めた草なぎ剛から、シンガーソングライターのあいみょんにバトンタッチされ、テーマ曲も井上陽水から小沢健二の楽曲へとリニューアルされた。 この変更に対し、長年のファンから寂しがる声が聞かれる一方、SNSでは賛否両論が。こうした新しい試みも注目度向上に一役買ったようだ。

  • コア視聴層ランキング

  • 個人全体ランキング

朝子(杉咲花)が一歩踏み出す姿に共感

『アンナチュラル』『MIU404』などのヒット作を生んだ制作チームが手がける話題作『海に眠るダイヤモンド』の第3話では、鉄平(神木隆之介)が鉱員のための新しい社宅や水道の開通に尽力する様子が描かれた。また幼なじみの朝子(杉咲花)が映画オーディションに挑戦し、控えめだった彼女が新たな一歩を踏み出す姿に共感する視聴者も多かったようだ。

中でも水道の開通に成功し、鉄平が島民と共に喜びを分かち合うシーンは印象的で、神木が演じる誠実で情熱的な主人公の姿が、視聴者の感動を誘った。

一方で現代パートでは、神木演じるもう一人の主人公・玲央と宮本信子演じるいづみとの関係性が大きく動き、こちらも今後の展開への期待が高まる内容となっている。

SNSでは、鉄平と朝子が夜の明かりにキラキラと輝く端島を眺めるシーンにくぎづけになった視聴者も。「ラスト10分が寝る前のルーティンになりそう」「杉咲花さんが可愛すぎる」「キュンを超えてギュン」など、2人の美しいシーンに絶賛の声が相次いでいた。