介護業界の求人・転職サービス「レバウェル介護」は、11月11日「介護の日」に「介護の日プロジェクト2024」をスタート。オープニングイベントでハリー杉山さんが父親の介護経験を、鷲見玲奈さんが介護にちなんだ詩吟を吟じた。

  • 「介護の日プロジェクト2024」オープニングイベントの様子

11月11日より「介護の日プロジェクト2024」始動

厚生労働省が2008年に制定した11月11日の「介護の日」は、介護への理解と認識を深め、介護従事者の努力と貢献を称えるとともに、地域社会における支え合いや交流を促進することを目指したものだ。

  • 11月11日は介護の日

介護に関わる人材に特化した求人・転職サービス「レバウェル介護」(旧:きらケア)は11月11日、介護の日に合わせて「介護の日プロジェクト2024」を始動させた。

「レバウェル介護」を運営するレバレジーズメディカルケアの執行役員 小西東氏は、日本の超高齢化に伴う介護業界の人材不足について言及。介護業界と介護職への理解促進と人材確保の重要性を説くとともに、プロジェクトの意図について説明した。

「介護の日を機に、社会全体への介護への理解を促進し、日本の超高齢化社会を支える介護従事者の方々に感謝の声を届けるため、本プロジェクトを始動いたしました。また、本プロジェクトの一環として、介護業界に携わってない方々にも、介護職への理解を深めていただけるコンテンツや、介護職の方々へ感謝を伝えるコンテンツを掲載した『介護の日 特設Webサイト』を期間限定で公開いたしました」(レバレジーズメディカルケア 小西氏)

  • レバレジーズメディカルケア 執行役員 小西 東 氏

「介護の日 特設Webサイト」は2024年11月11日から2025年1月31日までの期間限定で公開。介護従事者へ向けた感謝のメッセージや、介護職として働く中でやりがいに感じる瞬間のエピソードなどが掲載されている。

介護従事者への感謝を伝えるハリー杉山さん、鷺見玲奈さん

続いて登壇したのは、タレントのハリー杉山さんとフリーアナウンサーの鷺見玲奈さん。 ハリー杉山さんは冒頭から「介護従事者のみなさんは、社会のヒーローです」と強調。26歳のころから2年間、パーキンソン病を患った父親を母親とともに在宅介護した経験を熱く語った。

「介護のプロと話したときに得られた答え、心の支え。そして介護施設に行くことによって得られた家族の日常、また微笑み、笑い。こういうものを取り戻すことができたのは、介護のプロのみなさんのおかげです」とハリーさん。

  • 2年間にわたる父親の介護経験とともに介護従事者の偉大さを語るハリーさん

続いて、介護職の資格取得スクール「レバウェルスクール介護」で講師を務める、介護福祉士の小野善子さんが壇上に上がる。

介護職の身体への負担について尋ねられると、「初任者研修の中で、ボディメカニクスという“こうするととても楽に、しかも安全にご利用者さまを介助できる”というものがありまして、とにかくスクールに入る意味はそこにあると思っているくらいです」と、プロならではの視点でアドバイスを送った。

  • 「レバウェルスクール介護」で講師を務める小野善子さん

そしてハリーさんと鷺見さんは、介護施設やデイサービスなどで行われる介護レクリエーションを体験。これは、介護施設利用者の身体機能・認知機能の維持・向上、心身のリフレッシュや交流を目的として行われるものだ。

今回のレクリエーションは“じゃんけん”。小野さんの出すじゃんけんに、指示に合わせて勝つようにしたり負けるようにしたり、手では勝ち、足では負けるようにしたりと、健常者でも間違ってしまう課題に、会場は大いに盛り上がった。

  • 手と足で行うじゃんけんに慌てるハリーさんと鷺見さん

また鷺見さんは、介護に関わる方に向けたメッセージを詩吟に込め、「あたたかな手と心へ寄り添って支える日々にありがとう」と吟じた。なお「介護の日 特設Webサイト」には、ハリー杉山さんから介護従者のみなさんに向けたメッセージも掲載されているという。

  • 鷺見さんは詩吟を通して介護関係者に感謝を伝える

オープニングイベントは、おふたりからの介護従事者へのメッセージで締めくくられた。 「一人ひとりに日々向き合って支えていくというのはとても大変なことで、日々ご苦労も多いと思うんですけれども、くれぐれもご自身のお体を大切に、毎日の一つひとつの仕事が本当にたくさんの笑顔と心のケアに繋がっているということなので、みなさんさんご自身の心のケアも大切にお過ごしいただければと思います」(鷺見さん)

「介護に携わるすべてのみなさまはスーパースターですよ。僕はみなさん一人ひとりの力、声掛け、そしてときには体を包み込むような存在によって、人生が救われました。父親と母親と息子の僕たちがまた笑うことができ、お互いのことを大好きなパパ、ママ、ハリーと呼び合うことになれたのはみなさんのおかげです。日本の今を支えてくださって本当にありがとうございます」(ハリーさん)