ウィルミナは11月12日の「皮膚の日」を前に、「デリケートゾーン(VIO)脱毛とケアに関する実態調査」の結果を11月11日に発表した。同調査は2024年11月、デリケートゾーンの脱毛後、肌に悩みを抱えた経験のある女性300名を対象に、インターネットとクロス・マーケティング QiQUMOを用いて行われた。
同社は、湿気・汗・生理中の経血・生理用品の使用による蒸れに悩む女性が多い実態を、デリケートゾーンでトラブルを抱えた経験のある10代から50代の女性500名を対象に実施した2024年4月の調査で明らかにした。今回の調査では、悩みの解消のためにデリケートゾーンを脱毛したものの、正しいケアを行わないことで新たな悩みにつながっている実態が明らかとなった。
デリケートゾーンを脱毛するに至った理由や悩みについて聞いたところ、「衛生面での理由」(58%)が最も多く、ついで「外見面での理由」(33%)という結果に。さらに衛生面での理由の内訳をみると、「経血や尿などの汚れの付着が気になるから」「蒸れやすいと感じるから」「生理中や汗をかいたときに匂いやすくなっていると思ったから」というものであり、それらの悩みの解消を目的としてデリケートゾーンを脱毛する人が多いことが判明した。
次に、デリケートゾーンを脱毛することによる当初の悩みの解消満足度を尋ねると、衛生面での理由から脱毛した人は66%が満足したと回答。
しかし一方で、脱毛することにより生まれた新たな悩みや気になる症状としては「かゆみ」が最も多く、ついで「乾燥」「肌の黒ずみ」があることが明らかに。
ムダ毛と思われがちな陰毛は、「外的刺激からデリケートゾーンの肌を守る」「外陰部の皮膚の温度を一定に保つ」「細菌・ウイルスの侵入を防ぐ」といったクッションとしての役割を果たすため、脱毛することで肌が刺激にさらされやすくなり、かゆみや乾燥、くすみといった悩みにつながりやすくなるという。
デリケートゾーンの脱毛後のケアについては、衛生面での理由からデリケートゾーンを脱毛し、3人に1人がかゆみや乾燥といった新たな悩みを感じでいるにもかかわらず、「特別なことはしていない」が72名(41%)、「専用の化粧品やアイテムを用いてはいないが、洗浄に加え保湿ケアをしている」が22名(13%)という結果となった。専用の化粧品やアイテムを使って洗浄・保湿ケアまで行っている人は42名(24%)にとどまった。
デリケートゾーンのかゆみの主な原因は、ムレや汗による雑菌の繁殖、カンジダ膣炎などの感染症、そして洗いすぎによる皮膚の乾燥からだという。カンジダによるカンジダ膣炎は、膣内に常在する菌のバランスが崩れることで発症する。ニオイやムレを気にして膣まわりを洗いすぎてしまうと、常在菌のバランスを乱すだけでなく、肌を乾燥させてかゆみを悪化させることも。かゆみ対策のポイントは、清潔を保ちムレを防ぐことと、デリケートゾーン用のソープと保湿剤を使うことであるとのこと。