俳優の横浜流星が主演を務める2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』のメインビジュアル(国内版)が12日、公開された。
大河ドラマ第64作となる本作の主人公は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出した人物の波乱万丈の生涯を描く。横浜流星が主人公の“蔦重”こと蔦屋重三郎を演じ、脚本は、大河ドラマ『おんな城主 直虎』、NHKドラマ『大奥』シリーズなどの森下佳子氏が務める。
先月の「UNBOUND」ビジュアル(「べらぼう」グローバルVer.)に続き、今回は国内版のメインビジュアルが公開。国内版は、横浜が演じる、まだ何者でもない、若かりし頃の蔦屋重三郎(蔦重)の“ある日常”の一瞬の表情をきりとり、まるで“べらぼう”の世界へ誘うような1枚となっている。
誰もがスマートフォンやデジタルカメラを持ち、手軽に写真を撮れる、まさに“スナップ”全盛の現代。もし蔦重が生きていた江戸時代に、同じようにカメラがあったなら、どんな日常の描写が表現されるだろうか。きっと蔦重も、今の私たちと変わらず、同じような、親しみある表情をしていたに違いない。そんなコンセプトのもと、制作が始まったという。
カメラマンは、数多くの映画やCMなどで横浜と共にしている今村圭佑氏。「UNBOUND」の写真も今村が手掛けた。そして、アートディレクターはどちらも菅谷幸生氏が務めている。
■今村圭佑コメント
何度か撮影を見学させていただき、悩みながら役を作り上げていく横浜流星と蔦屋重三郎という人物の重なりを少しでも手助けできたらと微力ながらポスター撮影をさせていただきました。
■菅谷幸生コメント
蔦屋重三郎の人に好かれる人柄、陽気さを感じられるビジュアルを目指しました。自然な表情を撮影するため、可能性を狭めてしまう決め事を作りすぎず、自由な撮影を何度も重ねてこのビジュアルに辿り着きました。このビジュアルをきっかけに蔦屋重三郎を身近に感じていただき『べらぼう』を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
【編集部MEMO】
“べらぼう”とは、そもそも「たわけ者」「バカ者」という意味で、それが時を経て、「甚だしい」「桁外れな」という「普通を超える」さまを表す言葉に変化。江戸の言葉の「べらんめえ」の語源ともいわれている。