厚生労働省は、11月30日を「年金の日」、11月を「ねんきん月間」として、年金制度の理解促進や生活設計に役立つ情報提供を行う。これに合わせて、11月30日には全国の年金事務所で特別開所と年金相談が行われる。

「年金の日」と「ねんきん月間」の目的と背景

厚生労働省は、平成26年度から11月30日を「年金の日」と定め、国民一人ひとりが「ねんきんネット」などを活用し、将来の生活設計に思いを巡らせる日と位置づけている。

また、11月は「ねんきん月間」として、年金制度の普及と啓発活動を全国で実施している。

この取り組みは、国民が年金記録や受給見込額を確認し、老後に備えた計画を立てる重要性を認識することを目指している。

特別開所する年金事務所と各種イベント

今年の「年金の日」は土曜日にあたるため、全国の年金事務所が特別に開所され、年金相談を実施する予定だ。

さらに、11月を「ねんきん月間」として、さまざまなイベントや啓発活動が展開される。

例えば、商業施設での出張年金相談会や「ねんきんネット」の利用を促すキャンペーンが行われる予定だ。

SNSを活用した広報活動と日本年金機構の取り組み

厚生労働省は、インターネット広告やSNSを通じた「ねんきんネット」の利用促進も進めている。

具体的には、X(旧Twitter)やFacebook、LINEを用いて、年金制度に関する情報を発信。

加えて、日本年金機構では「わたしと年金」エッセイの受賞作品の公表や表彰式、アニメーション動画の公開といった多様なアプローチでの広報活動を実施している。

11月30日に特別開所される年金事務所では、通常の年金相談のほか、教育機関や企業・自治体などでの年金制度説明会やセミナーも開催される予定。