AZWAYは11月6日、「住んだら幸福度が高そうな都道府県」についての調査結果を発表した。調査は2024年7月24日~9月21日、10代~60代以上までの631人を対象にインターネットで行われた。
住んだら幸福度が高そうな都道府県ランキング
10代から60代以上までの回答者631人に「住んだら幸福度が高そうな都道府県」について聞いたところ、1位が「沖縄県」で138票、2位が「北海道」で85票、3位が「東京都」で54票という結果になった。4位には軽井沢のある「長野県」もランクインしており、美しい自然に恵まれた地域が選ばれていることがわかる。一方で、「東京都」のような流行の中心地も上位に選ばれている。
上位になった都道府県の選ばれた理由を紹介する。
1位 沖縄県
沖縄県を選んだ人からは、「豊かな自然と、暖かい気候、住んでいる人々ものんびりしていそうで、あくせくせずに心身ともにリフレッシュができそうなきがします。気候が年間を通して温暖なので、被服費や光熱費などの基本的な出費が抑えられそう」(60代以上男性)、「綺麗な海と大自然の中でパワーを貰えそうで一から人生をスタートできそうだからです。みたことのない動物や自然に触れて日々凝り固まった思考を落ち着けて考えなおしてみたり、そういった心を落ち着けるパワーがある場所だと思ったからです」(30代女性)などの声があがった。美しい海をはじめとする豊かな自然や、住民の人柄に魅力を感じている人が多いことがわかる。
2位 北海道
北海道を選んだ人からは、「とにかく暑いのが苦手です。最近は北海道も暑いですが、他県に比べて涼しいですし、雪景色も好きです。自然も豊かでリラックスできそうですし、何より食べ物が美味しいと思います。広い家に住んで、毎日を楽しく過ごせそうです」(60代以上女性)、「まず、食べ物が美味しいことです。食べることは、暮らしと直結するものですから、非常に重要な点であると思います。広い道内は、綺麗な景色もあれば子どもさんが思い切り遊べるような場所も沢山あります。老若男女関係なく、良い刺激を受け続けられる暮らしが得られるかと思います」(30代女性)など、「食べ物が美味しい」「涼しい環境が良い」といった声が集まった。特に北海道の食べ物の魅力を挙げる声が多く、たくさんの人が北海道の食に魅了されていることがわかる。
3位 東京都
東京都を選んだ人からは、「私はずっと田舎で暮らしてきたので、電車や地下鉄で色々な文化を一気にたくさん触れられる東京都に住んでみたいです。休日に気軽に美術館や映画館に行って、コラボショップなどのイベントにも日帰りで参加してみたいです」(20代女性)、「東京は日本の中心的な場所なので、最先端のものがたくさん集まっているイメージがあります。流行っている店や物は大体あると思うので、手軽に新しいものを試しやすいところな気がします。それに芸能人も多そうだし、楽しそうなイベントも充実していそうです」(30代男性)などの声があがった。東京都の利便性や文化の中心地としての賑わいに、魅力を感じている人が多いことがわかる。
4位 長野県
長野県を選んだ人からは、「長野県を選んだ理由は、自然豊かで緑を感じながら生活できそうだと思ったからです。お蕎麦が好きなので、長野のお蕎麦も有名なので色々食べ歩きたいです。東京へも出やすいので、都会を感じたい時はすぐ出られて便利そうですね」(40代女性)、「すぐ近くに日本アルプスの雄大な山々が見える立地で、自然が豊か。星が綺麗で夏も涼しそうな大自然の中で、のびのびとすごしたい。また別荘を建てやすい場所という印象があり、それならば移住受け入れにも積極的なのではないかと思ったためです」(40代女性)といった声が寄せられた。夏でも涼しい恵まれた自然の中で癒されながら、都会へもアクセスできるバランスの良さが人気を集めているようだ。
5位 福岡県
福岡県を選んだ人からは、「専門学生時に2年ほど住んだことがあるのですが、中央は都会的で必要なものはすぐ揃いました。都会だからと言って殺伐としすぎていないし温かみもあり少し車を出せば田舎っぽさもあって丁度良く何でもそろってる感じがしました」(30代女性)、「都会ではあまり東京と変わらないおしゃれなお店などがあり、少し田舎のほうに行けば、自然も楽しめるし、太宰府天満宮などの歴史ある建物もあるので、いろいろと県内でも楽しめそうだから。交通の便も新幹線で東京からも行ける」(40代女性)など、「都会でも温かみがある」ことや、「福岡市から出ると自然も多く歴史的な建物もある」ことが理由として挙げられた。他に新幹線で東京にも行けるといった声もあり、利便性と自然との距離のバランスが人気を集めていた。
沖縄と北海道では他の地域に住んでいる人よりも幸福度が高い傾向
続いて、「今の幸福度」について聞いたところ、70%を選んだ人が132人(20.9%)で1位、80%を選んだ人が121人(19.2%)で2位、50%を選んだ人が96人(15.2%)で3位という結果になった。50~80%の満足度の人が半数以上にのぼることがわかる。
一方、住んだら幸福度が高そうな都道府県ランキングで上位に選ばれていた「沖縄県」「北海道」「東京都」における幸福度を見たところ、沖縄と北海道ではほとんどの人が50%以上の幸福度を感じていることがわかる。対して東京では、他の地域を含めた幸福度とあまり違いがないという結果に。沖縄と北海道と比べると、幸福度が低い人が多いことがわかった。
約6割が移住を夢見た経験あり、沖縄県民は66%の希望率
最後に、「将来移住をしたいと思っているか」について聞いたところ、「はい」と答えた人が58.6%、「いいえ」と答えた人が41.4%という結果になった。6割近い人が移住に魅力を感じていることがわかる。
また、住んだら幸福度が高そうな都道府県ランキングで上位に選ばれていた「沖縄県」「北海道」「東京都」の人の移住希望について見たところ、3都道府県の中で沖縄県が一番高い66.7%という結果に。幸福度が高く他の県から人気もある沖縄県だが、それでも移住したいと思っている住民が多くいるようだ。